2022年第54回社会保険労務士試験の合格者が発表されました。
合格された皆様本当におめでとうございます。
今年の社労士試験の総評をお伝えいたします。
2022年第54回社会保険労務士試験の総評
合格者数と合格率
受験申込者数:52,251人
受験者数:40,633人
合格者数:2,134人
合格率:5.3%
今年の社労士試験の合格率は5.3%となりました。
合格率は2021年久しぶりに合格率が7%台まで増えましたが、また今年は5%台と一気に合格率が引き下げられました。
上図の折れ線グラフが合格率の推移なんですが、6%を下回るケースはほとんどなく、今年はかなり厳しい争いになったことが伺えます。
そんな厳しい状況の中、合格までたどり着いた方々の努力に敬服いたします。
受験者数はピークの2010年から徐々に下がっていますが、今年は2015年以来久しぶりに4万人を超える受験者となりました。
国家資格の受験者数が増えるということは、それだけ社会情勢および景気に不安を感じている人が多いことを示します。
なかなか出口の見えない日本経済、コレから先に大きな不安を覚えている人も多いと思われます。
そんな時、頼りになるのは難関国家資格ですので、今後しばらくは受験者数の増加傾向は続くかもしれません。
合格基準点と救済科目
【合格基準点】
選択式 27点
択一式 44点
選択式試験の合格点は27点。
科目補正いわゆる救済科目は、なんと2007年以来約15年ぶりになしとなりました。
社会保険一般常識は、TACの講評からも救済の確率は高いと思われましたが意外な結果となりました。
2022年社労士試験合格ライン予想【選択式の救済科目】2008年以降、複数科目の救済が当たり前のようになっていましたのである意味正しい形に戻ったと言えるのかもしれません。
今年の社労士試験
何よりも大きく変わったのは合格発表の期間が早まったこと。
昨年までは8月最終日曜日に試験を実施して、合格発表は11月1週目の金曜日でした。
ですので、今からあと1か月も合否が判明しない。
合格ラインギリギリのゾーンにいた人たちにとって苦痛な日々でしたが、これが若干和らぐだけでも大きな変化だと思われます。
さて、今年惜しくも悔しい思いをした方は、今この瞬間から気持ちを切り替え来年の試験に向かってください。
社労士試験は諦めなければ誰でも合格できる資格です!