資格の学校TACから社労士試験の合格予想ラインが発表されました。
TACのデータをもとに合格予想ラインを予測していきます。
2022年社会保険労務士試験の合格予想ラインはどのくらいでしょうか?
目次
2022年社労士試験合格予想ライン
合格基準の考え方
まず社労士試験の合格基準点の考え方をご紹介します。
これは平成28年に厚生労働省から正式に発表された見解です。
【総得点】
前年度の平均点との差に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。
【科目基準点】
- 科目基準点(選択式3点、択一式4点)以上の者が全受験者の50%未満の科目を引き下げる。
- 引き下げによる基準点を満たしてないものが30%以上いない場合は、引き下げは行わない。
選択式合格予想ライン
こちらは資格の学校TACで公開されている講評からのデータとなります。
まず平均点ですが、30.3点となっていて合格点が26点になった2019年以来30点を超えました。
ですので、選択式試験の合格ラインはおそらく例年通り24~26点の幅の中に入ってくることが予想されます。
続いて気になるのは過去科目補正いわゆる救済科目です。
黄色に塗りつぶされた科目が過去救済科目となった科目です。
社会保険一般常識は救済されるのか?
今年の問題を解いてみましたが今年はそれほど難しいいわゆる難問・奇問という問題はあまりなかった印象です。
2022社労士試験選択式の解答速報!実際に全問解いてみたその結果はTACの講評にも如実に表れているようで、平均点も高く、各科目の平均点も軒並み高くなっています。
その中でもちょっとこの問題は厳しめだなと感じたのが社会保険一般常識です。
想像力が働くか?という面が重要な問題もあり決して簡単ではありませんでした。
これまで平均点が3点を切ったケースで救済がかからなかったのは、2009、2017の労一、2015の労災、2016の雇用とかなりレアケースになっています。
さらに社一は2009年から7回も救済がかかる救済がかかりやすい科目とも言えます。
ですので、社一の救済の可能性は現時点ではかなり高いと言えるのではないでしょうか?
それ以外の救済科目は?
次に低いのは労働一般常識の3.4、雇用保険の3.7となっています。
実際の問題の難易度と平均点から考えるとこの両科目が救済科目になるケースは非常に低いと思われます。
もちろん昨年の国民年金や一昨年の健康保険の例もありますが、特に細かい数字を問われるような問題ではありませんので、今年はあまり過度な期待をかけないほうがいいのではないでしょうか?
択一式予想ライン
択一式の平均点は42.6点とコチラは今年はちょっと例年より低い点数となりました。。
ただ択一式試験は、上記の表をご覧の通り、ここ数年ブレ幅が狭くなっています。
2000年には49点、2008、2010年には48点、2006年には41点なんて年もあったのですが、ここ10年は最低でも42点、最高でも46点と大きな差が出ない試験問題の構成となっています。
ですので、今年も例年通りであれば43~45点台の決着になると予想されます。
予想得点
以上を踏まえて2022年社会保険労務士試験の最終的な合格ラインは以下と予想します。
選択式 25点(ただし社会保険に関する一般常識は2点以上)
択一式 44点
上記が現時点での予想となります。
合格ライン予想はあくまでも個人的な予想ラインですので、合格ライン予想に関する問い合わせやクレームはご遠慮ください。