2022年社労士試験からあっという間に一週間が経過しました。
受験した皆様、本当にお疲れ様でした。
試験問題がアップされましたので、実際に選択式試験を解きながら解説してみます。
目次
2022社労士試験選択式
労働基準法・安衛法
Aの選択肢は珍しいくらい簡単な問題です。
解雇予告周りは労働基準法の学習の中でも繰り返し問われる部分ですし、実務としても重要です。
この手の問題は、問題を読みながら「解雇予告は30日前」と心で唱えながら選択肢に目を移せるようになっておくことが重要です。
9/30の30日前ですのでここは8/31以外考えられません。
B、Cは労働基準法毎年恒例となっている最高裁判例からの出題。
もはや選択式の労働基準法は必ず最高裁判例から出題される!と思っていてもいいかもしれません。
とはいえ、判例を追い続けてもキリがありませんので、本試験ではある程度の割り切りが必要になってきます。
Bは選択肢の次の文章が「なされたものであるとき若しくは」となっていますので、国語の文章的に⑨を選べるのではないでしょうか?
Cは何かしらの不利益に関することではないか?という想像が働けば⑦を選べたかもしれません。
とはいえ、最高裁判例からの問題はちょっと難しかったかもしれません。
その分安衛法はかなり簡単だったようです。
雇い入れ時の教育と快適な職場環境の出題ですので、特に迷わなければスンナリ答えられたのではないでしょうか?
目標点:3点
労働者災害補償保険法
Aは障害等級の併合の問題です。
こちらは労災の学習をキッチリしてきた人にとってはサービス問題でしょう。
当然のようにAが取れればオートマチックにBも正解できるはずです。
CからEは最高裁判例からの出題なんですば、Cは文章を読んでいけば中小企業の経営者を何にみなすか?ですのでここは労働者しか入りません。
このように文章を読み解いていけば意外と取れた問題かもしれません。
目標点:4点
雇用保険法
ABですが、被保険者の算定期間に対する賃金日額の算定ですので基本的な部分です。
確実に押さえておきたいところ。
Cは基本手当の最低限度額ですが、覚えておけば簡単だったかもしれません。
D、Eは時系列の具体例から正解を導き出すというちょっと変わった形式の問題です。
とはいえ、Eは教育訓練給付金の支給されないケースなので取れる問題だと思います。
目標点:3点
労働一般常識
毎年いろいろと物議を醸す一般常識。
今年も相変わらず簡単ではありませんが、例年に比べ統計等からの出題ではないため取りやすかったかもしれません。
まずABは障害者雇用制度からの出題で基本的な部分ですので確実に回答したい問題。
Cはちょっと覚えてないと厳しいですね。
D、Eの問題はこちらも最高裁判例からの出題。
問題文が長く、さらに昭和45年という50年前以上の話なので実際解いていた皆様は大変だったでしょうね。
ただ問題をよく読んでいればDかEどちらか取れたと思いますので、なんとか3点は確保できたかもしれません。
目標点:3点
社会保険一般常識
社会保険一般常識は微妙な問題が多いですね。
Aは、国民医療費における65歳以上の割合なんですが、ここは想像でなんとかなったのかも。
31.0?それは少なすぎ、46.0?半分は超えているよね、76.0?それは多すぎるだろ・・ってことで61.0。
Cは児童手当の対象者なのでこれは簡単。
DとEは介護保険の問題ですがDは要介護状態の定義ですのでこれは簡単。
A、C、DとEで可能なら4点、最低でも3点は確保したい。
目標点:4点
健康保険
健康保険はここ数年素直な問題が多いように感じますが、今年も同じような傾向のようです。
Aは短時間労働者の賃金。
BとCは選定療養の問題。
DとEは届出系の問題です。
数字を正確に暗記しているかどうか?が問われる問題ですね。
社労士試験はコレがあるから正確な暗記が重要という典型のような問題です。
目標点:4点
厚生年金
AとBは産前産後休業間の保険料の話ですが、ここは取れる問題です。
Cは選択式で問われるとは思えないような深い問題ですね。
遺族厚生年金の受給者の問題ですが、前妻の子供に養育費が支払われているため対象者は前妻との子供になる。
Dは在職老齢年金の改正部分ですね。
Eは障害厚生年金の等級からの出題。
厚生年金は選択式試験の中にこれでもかとばかい厚生年金の知識を詰め込まれた問題でした。
目標点:3点
国民年金
これまでの問題から一気に文字数を減らした国民年金。
Aは障害基礎年金、Bは寡婦年金ですが基礎的な問題。
C、D、Eも基本的な問題ですのでここは確実に得点できたのではないでしょうか?
目標点:4点
まとめ
実際解いてみましたが、今年は大きな波乱はないのでは?というのが個人的な感想です。
難問、奇問も少なくこりゃ無理だよという科目はなかったように感じます。
各資格学校の集計を待ちましょう。
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