資格の学校TACから社労士試験の合格予想ラインが発表されました。
TACのデータをもとに合格予想ラインを予測していきます。
2021年社会保険労務士試験の合格予想ラインはどのくらいでしょうか?
目次
2021年社労士試験合格予想ライン
合格基準の考え方
まず社労士試験の合格基準点の考え方をご紹介します。
これは平成28年に厚生労働省から正式に発表された見解です。
【総得点】
前年度の平均点との差に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。
【科目基準点】
- 科目基準点(選択式3点、択一式4点)以上の者が全受験者の50%未満の科目を引き下げる。
- 引き下げによる基準点を満たしてないものが30%以上いない場合は、引き下げは行わない。
選択式合格予想ライン
こちらは資格の学校TACで公開されている講評からのデータとなります。
まず平均点ですが、28.0点となっていて昨年より若干下がってはいますが、特に低いということもなく一般的な得点となっています。
ですので、選択式試験の合格ラインはおそらく例年通り23~25点の幅の中に入ってくることが予想されます。
続いて気になるのは過去科目補正いわゆる救済科目です。
黄色に塗りつぶされた科目が過去救済科目となった科目です。
労働一般常識は救済されるのか?
まず今年一番難易度が高かった科目は、間違いなく労一です。
ここ10年に限らず選択式労一は難問が出る傾向にありますが、今年は群を抜いて難しかったようです。
難問奇問と言われた2015年と同じ数値ですので、受験生はかなり苦しんだのではないでしょうか?
10年ほど前は労働一般常識は難問が出るのに救済されにくい科目とされていましたが、近年その傾向は確実に無くなりつつあります。
他の科目と比べても労働一般常識はほぼ確実に救済科目となることが予測されます。
ただ、問題自体が4択式でしたので1点救済まではないのではないでしょうか?
雇用保険は救済されるのか?
個人的には労一の次に難しいと感じたのは雇用保険。
ですがTACの総評を見ると3.8点となっていますので、意外と受験生は苦戦しなかったのかもしれません。
TAC等の資格学校通学者以外の特典が気になりますが、さすがに雇用保険の救済はなさそうです。
それ以外の救済科目は?
次に低いのは国民年金の3.2と社会保険一般常識の3.4となっています。
正直国民年金のこの得点はかなり意外でした。
満点も取れるような問題と感じましたので、ここまで低いとは・・・
とはいえ、あの問題レベルで救済というのはちょっと考えにくい気がします。
社会保険一般常識も全問法令からの出題でしたので平均点が下がることはないのではないでしょうか?
択一式予想ライン
択一式の平均点は44.4点とコチラも特に難易度が高いわけでもなく例年通りの点数だったようです。
択一式試験は、上記の表をご覧の通り、ここ数年ブレ幅が狭くなっています。
2000年には49点、2008、2010年には48点、2006年には41点なんて年もあったのですが、ここ10年は最低でも42点、最高でも46点と大きな差が出ない試験問題の構成となっています。
ですので、今年も例年通りであれば43~45点台の決着になると予想されます。
予想得点
以上を踏まえて2021年社会保険労務士試験の最終的な合格ラインは以下と予想します。
選択式 25点(ただし労務管理その他労働に関する一般常識は2点以上)
択一式 45点
上記が現時点での予想となります。
合格ライン予想はあくまでも個人的な予想ラインですので、合格ライン予想に関する問い合わせやクレームはご遠慮ください。