人手不足の売り手市場が加速している今、内定を辞退するための内定辞退セットなるものが販売されているんだそうです。
就職氷河期に就職活動をしていた身からすると理解できない状況ですが、時代は完全に変わりましたね。
ただ、こんな商品が発売され人気になるということは、それだけ内定を辞退するために学生が苦しんでいるということです。
ここでは、企業側に悪い印象を与えず内定を辞退する方法を解説してみます。
内定辞退の方法
内定辞退は悪いことなの?
就職氷河期世代とは違い、今は多くの学生が複数社にエントリーし、複数社から内定をもらうのが当たり前になっています。
これは転職市場でも同じことで、3社4社内定をもらいながら自分にあった会社を見つけていく時代です。
ですので、そもそも内定を辞退することをあまり重く考える必要はありません。
人気の大企業でも内定を辞退されることもあるご時世ですので、まずは内定を断ることに罪悪感を感じないコトが大事です。
どうやって内定を辞退すればイイ?
内定辞退は別に内定辞退セットのような大それたモノを使う必要はないと考えます。
基本的に内定辞退の意思はメールで伝えれば問題ありません。
手書きの文書を郵送するまでもありませんし、ましてや直接出向いて謝罪する必要は一切ありません。
むしろ企業側からすれば、内定辞退の意思をわざわざ直接出向いて伝えられても困るはずです。
企業側からすれば、電話などで直接話を聞いて、辞退の理由やどの会社を選んだのか?聞きたい気持ちは当然ありますが、それは辞退した人のプライバシーですので、無理に聞き出すことはできません。
もちろん学生側も企業に辞退の本当の理由などを伝える必要はないんです。
逆に直接話をしてしまうと感情のもつれによりトラブルに発生する危険もありますし、学生側も罪悪感を感じることになりますのでメールで伝えるのがベストな選択肢です。
大学に迷惑がかかるのか?
就職活動は、企業と大学とのパイプもありますので、印象の悪い断り方をしてしまうと今後の学生に悪影響を与えるのでは?
と考える人もいると思いますが、キッチリと断りを入れていれば、内定辞退が後の学生に悪影響を与える心配はありません。
もちろん、内定辞退の意思を伝えずに企業側からの連絡を一切無視するような行動はいただけません。
前述したようにメールで構いませんので、自分の意思はしっかりと企業に伝えてください。
オワハラ対策はどうすればいいのか?
またオワハラという新しいハラスメント用語が生まれているようです。
オワハラというのは、内定を上げるからこれで就職活動を終わらせてくださいね!という企業側からのプレッシャーのことなんだそうです。
その昔、バブル世代が売り手市場だった時代も内定を与えた生徒の引き留めが問題になったことがありました。
学生を旅行に連れて行ったり、高額のパーティに呼んだり、企業側も他社に学生を取られないように必死だったんでしょうね。
このオワハラですが、企業側の拘束力は一切ありませんので、就活を終わらせてねと言われて終わらせる必要は全くありません。
中には、内定が出たら早めに承諾しないと入社後の待遇がわるくなるよ?というアドバイスをする転職エージェントもいますが、そんなことは気にする必要ありません。
各社とも今の就職市場・転職市場の実状は理解していますので、内定を出したあとも就職活動を続けてることで不利益になることはありません。
大学卒業時の就職活動は、生涯に1度しかありませんので、悔いのない就職活動をすべきです。
結論
内定辞退は、メールで明確な意思を伝えてください。
できれば直接会ったり、電話連絡をしない方がもめごとにならずに双方イヤな思いをせずにすむのですが、もし電話が必要という会社であれば、電車でしっかりと自分の意思を伝えましょう。
どうしても誠意を見せたいと感じても直接出向いて内定辞退の意思を伝えるのはあまりおススメではありません。
内定辞退の方法に困っているのであれば、内定辞退セットのようなテンプレートを利用することも決して悪いことではありません。
結局のところメールでもセットでも電話でもなんでもいいんです。
明確に自分の意思を伝えることだけはキッチリとやっておきましょう。