入社した会社がブラックだとわかったらすぐに辞めちゃえばイイ!
という意見もあるようですが、ブラックだと見極めるのは簡単ではありません。
すぐに会社を辞める前に、もう一度会社の実情を見極めてみることをおススメします。
この会社ブラックだ!と言ってすぐに会社を辞めてしまうと、ブラック企業のスパイラルにはまってしまう危険があるからです。
ブラック企業は早く辞めてもイイのか?
こんな会社ならすぐに辞めるべき
まずこんな会社は明らかにブラック企業ですので、見極めも何もなくすぐに退職することを考えてもイイでしょう。
- 給料が支払われない
- 給料の条件が入社前と全く違う
- 法律を無視する
- 求人案件と全く異なる仕事をやらされる
- パワハラが横行している
- 36協定を超える残業を強制させられ家に帰れない
- 6か月経過しても有給休暇を取れない
こんな会社は言うまでもなく明らかなブラック企業です。
コンプライアンスがうるさくなっている昨今、こんな劣悪な会社はそうそうないとは思いますが、それでも法律を守らないブラック企業は確実に存在します。
明らかに法令に違反しているというのにそれが当たり前になっているような会社に未来はありません。
即刻退職の決意をし次の職場を探すべきです。
なぜすぐに辞めるとブラック企業スパイラルになるのか?
ですが、上述したような明らかなブラック企業というのは近年少なくなっているはずです。
ブラック企業という言葉が一般化し、中小企業にまで法令順守の波は確実に届いています。
ですので、あからさまなブラック企業というのはそれほど多くなく、むしろブラック企業でもないのに「ブラックだ!」と判断して辞めてしまう人が増えているように感じます。
先日うちの会社はブラックだ!という相談を受けた方も話をよく聞くとブラックどころかグレーでもないような会社だったということもありました。
自分でこの会社はブラックだ!と決めつけてしまい、自分から会社に歩み寄る気持ちを無くしてしまってはイケません。
話に聞いていた会社と違う!
聞いてた仕事とちょっとイメージが違う!
こんな会社ブラックだ!
とあまりに安直に決めつけて会社を辞めてしまうと、短い期間で会社を転々としなければイケません。
そうなるとキャリアが積みあがっていかず、転職回数の多さで転職市場でも敬遠され、結局自分が望んでいない会社を転々とするブラック企業のスパイラルに陥ってしまうかもしれません。
会社というのは3か月やそこらではすべてを理解することはできないものです。
どんな会社にも社訓があったり、社是があったり、法人としての役割を持っています。
その会社に入社して社員の一員になったのであれば、会社の実情がわかるまで、会社に貢献できるようになるまで、ある一定期間は会社に残って続けるべきだと考えます。
そうでないと自分自身も損をすることに繋がってしまいます。
完全なるブラック企業ならば数か月で辞めてもかまいませんが、明らかな法令違反等を繰り返しているのでなければ、半年以内で辞めることはあまりお勧めできません。
じっくりと腰を落ち着けてみて、それでも自分に合わない。
もっと違う会社で活動したい!
そう考えた時がはじめて辞め時だと言えるでしょう。
3年、5年会社に居続けることができれば、その先には転職市場と言う華やかなマーケットが待ち構えているはずです。