元会社員の夫婦と個人事業主の夫婦。
老後どちらが幸せなのでしょうか?
何が幸せなのか?という定義はさておき、二組の正反対の夫婦が老後どのような生活をしているのか?
比較してご紹介します。
元会社員夫婦と個人事業主夫婦
元会社員のHさん夫婦
元会社員のHさんご夫婦は現在お二人とも70代前半。
東京23区の住宅地にあるマンションに居住している。
ご主人のHさんは、高校卒業後に上京し、それからずっと会社員として過ごし、60歳で定年退職。
62歳まで元の会社に継続雇用で勤めていたが、IT化の流れに対応できず退職。
その後はシルバー人材センターからの紹介で週に3回程度ほそぼそと仕事をしている。
奥様は60歳の時大病を患い、そのまま定年退職。
60歳を過ぎてからはノンビリと隠居生活を送っている。
個人事業主のSさん夫婦
個人事業主のSさん夫婦は、旦那様が77歳、奥様は80歳と年上女房。
Sさんは、学校卒業をいくつかの職を転々とし、20代半ばでタクシー会社に就職しタクシー運転手となる。
その後個人タクシーの資格を取得し、50代からは個人事業主としてタクシー業を営む。
Sさんの奥様はずっと専業主婦でパートすらしたことない。
住居は23区の団地にもう40年以上も住み続けている。
どちらが幸福なのか?
Hさん夫婦はいわゆる団塊世代と呼ばれる世代で年金に関してはほぼ黄金世代。
お二人とも長く厚生年金に加入しているため、年金額はかなり高め。
とはいえ、40代のころに購入したマンションのローンがいまだに残り、さらにマンションの老朽化で各種修繕の代金、さらに管理費も上がり生活としてはカツカツ。
Hさんの収入は、趣味のゴルフをするくらいの金額でとても生活の足しにはならない。
一方Sさんは個人事業主としての期間が長かったため年金額はさほど高くない。
奥様もずっと専業主婦だったため、年金ではとても暮らせない。
しかし、個人タクシーとしての収入はいまだにしっかりと入ってくるうえ、団地住まいで倹約家のため貯蓄も十分あり生活にはほとんど困っていない。
この両夫婦いったいどちらが幸せなんでしょうか?
老後の家計を分ける決定的な差とは?
Hさん夫婦はどちらも会社員だったため年金額は個人事業主に比べて圧倒的に高い。
ですが、Hさん夫婦の首を絞めているのはマンションです。
マンションのローンが70歳を過ぎても残っている。
それに加えてマンションの老朽化に伴う修繕費が大きく家計を圧迫します。
以前、床下の水道管が破損したことがあり、その影響でフローリングの大半が破損してしまったんだそうです。
フローリングの張替えと水道管の工事で100万円近い損失を受けたとのことです。
一方のSさん夫婦はずっと団地住まい。
一度団地が老朽化し、建物自体の建て替えが行われたため以前よりも家賃は上がったそうですが、それでも一般の住宅に比べれば格安。
団地は何かが壊れても自分で負担する必要はありませんので、毎月家賃が出ていくとは言え想定外の出費はほとんどない。
もう一つ家計に大きく貢献するのは、個人事業主としての収入。
個人タクシーも77歳という高齢になると、以前のような稼ぎは期待できませんが、夫婦二人が暮らす分くらいはまだ十分稼げる。
一方Hさん夫婦の主な収入源は年金。
シルバー人材センターの仕事からの収入なんて雀の涙です。
何が幸せなのかは人それぞれの感覚なんでしょうが、現時点で圧倒的に豊かな生活をしているのはSさん夫婦です。
老後の暮らしを守るモノ
老後の暮らしを守るには安定した収入と無駄な出費です。
まず無駄な出費をなくすためには、無駄なモノは買わないこと。
身の丈に合わない家とかマンション、自動車なんて絶対に買ってはイケません。
住宅なんて夫婦二人なら狭い団地で十分なんです。
そして安定した収入を得るためには、個人で仕事ができること。
雇われないですむ生活ができれば一番強いんです。
現役時代はサラリーマンでも老後は個人で働く力を身に着けたい。
そのためには、行政書士や社会保険労務士などの国家資格を取得しておくと強い味方になるはずです。
それほど大きな事務所を構えるつもりはない。
年金プラスアルファの収入が稼げればそれで十分。
そう思われるなら若いうちに行政書士や社会保険労務士の資格を取得しておくことをおススメします。
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