都立中高一貫校の受験に挑戦していた我が娘ですが、残念ながら不合格という結果となってしまいました。
本来ならこれから都立中高一貫校の受験を考えている方のために、合格した勉強法などをお伝えしたかったのですが・・
ただ不合格となった情報も何かの参考になるかもと考えここで紹介してみます。
目次
都立中高一貫校受験
都立中高一貫校受験の決断から受験までの経緯はこちらです。
いつから勉強を始めたの?
我が家では都立中高一貫校の受験勉強を本格的に始めたのは、小学校5年生の冬頃です。
結果不合格となってしまいましたので、スタートが遅かったんでしょうね。
娘もそれなりに頑張ってついていったんですが、入塾時にすでに娘より上位にいた生徒に最後まで追いつくことはできませんでした。中高一貫校は、詰込み型の記憶型ではないとはいえ、やっぱりある程度の基礎知識や基礎力が必要になってきます。
ですので、本気で中高一貫校の受験を考えているのであれば、最低でも4年生くらいから学習を始めた方がいいようです。
子供がやりたいと言い出したの?
中学受験をすると知人や友人、親族に伝えると決まって「子供がやりたいって言いだした?」と聞かれるんですが、おそらく子供から中学受験したい!というケースはほぼないのではないでしょうか?
我が家の娘も自分から受験したいとは言いだしませんでした。
我が家の場合は「これから勉強大変だけどやってみる?受験したい?」と確認したところ「うん、やってみたい!」という快諾があったから決断しました。
中にはちょっと無理やりにでも勉強させてる家庭もあるのでしょうが、塾に行くと不思議とみんな楽しそうに勉強してましたね。
受験を決めたキッカケは?
我が家が受験させてみようかな?と思ったキッカケは、全国統一小学生テストを受験したからです。
娘は幸いにも学校の勉強は問題なくついていけてたようで、成績も悪くはありませんでした。
そこで試しにテストを受けさせてみたところ、偏差値は50くらいでした。
可もなく不可もなくだなぁ・・と思い塾の先生に相談したところ、塾通いもせずに偏差値50ならいい方ですよ。
という言葉を真に受けて受験を考えるようになりました。
まぁ塾の先生は誰にでも同じことを言うんだろうな、と思いながらもこれがキッカケになったからいいのかと。
学校の成績が悪いと受からない?
学校の成績が悪いと都立の中高一貫校には受からないのか?となるとそんなことはないようです。
いわゆる内申点はそこまで重要視されていません。
ですので、学校の成績はそこそこでも全然平気です。
中にはよくできるの割合が8割を超えてないと合格は困難と指導する塾もあるようですが、そこまで悪くなければ合格圏内と言われています。
ただがんばろうが5割以上を占めているようだとちょっと難しいかもしれません。
塾はどこへ通ったの?
塾はいくつか回って迷いましたが、最終的にenaさんを選びました。
やはり都立中高一貫校の受験に限れば占有率はトップ。
メソッドも充実していますので、都立に絞ったのであればenaが最適なんじゃないでしょうかね。
塾の費用はいくらくらい?
塾の費用は学年によって変わりますが、6年生だと月額で5万円程度です。
ただもちろんこれだけではすみません。
ゴールデンウィークの特訓。
夏期講習。
冬期講習。
これらがそれぞれ10~20万円ずつかかると思ってください。
さらにプラスアルファ合宿というオプションも追加されます。
我が家の場合、夏の合宿、秋の連休の合宿、直前の正月合宿に参加しましたのでプラス50万円程度かかります。
さらに日曜特訓も別枠ですのでプラスアルファ20万円くらい。
どんなに少なく見積もっても塾代は年間100万円くらいは見ておいた方がいいでしょう。
どれくらい勉強したの?
平日は朝早めに起床して30分間勉強して学校へ。
帰宅後に学校の宿題を済ませ塾へ。
塾で通常の授業を受け、その後居残りで宿題や復習ノートを学習。
いつも帰宅するのは夜の21時を過ぎてましたので、塾での勉強時間は5時間くらい。
週末は日曜特訓がある週は、午後の12:30~18:30まで勉強。
当然午前中起きてからずっと勉強させてましたので、週末の勉強時間は10時間強。
この生活を丸々1年間続けましたが悔しい結果となってしまいました。
どこの学校を受験したの?
娘が狙ったのは最難関のK中学。
親的にはも少し難易度の低い中学を推したのですが、ガンとして首を縦に振らず最難関にチャレンジ。
違う学校を受ければ受かってたかも・・・という気持ちも芽生えますが、こればかりは後の祭りです。
偏差値は上がるの?
塾に入ると塾の合格判定試験、学力判定試験ばかりを受けるため、全国統一試験の偏差値はわかりません。
ですので都立中高一貫校の塾に通ったから偏差値が上がるかどうかは何とも言えません。
ただ子供の成績は右肩上がりには上がらない。
もちろん例外はありますが、これだけは塾に入る前に認識しておいた方がいいかもしれません。
塾に入るとグングンと成長していく姿を想像しますが、周りの生徒たちも同じように努力してますので自分の子供だけ偏差値が上がるというのはなかなかあり得ないことのようです。
とはいえ、塾に通い勉強を続ければ確実に学力は付き、偏差値も上がりますので、長い目で見てあげることをお勧めします。
私立中学は併願したの?
私立中学は2校受験しました。
難関私立中学に挑戦させるつもりはなかったため、あくまでも本番の試験のための慣らしのための受験でした。
結果としてはどちらも合格。
そのうちの1つの学校からは特別奨学生の権利までいただきました。
特別奨学生というのはそれぞれで異なりますが、娘が受かったのは入学金無料、授業料1年間免除(成績次第では6年間免除)というモノ。
そもそも都立に落ちたら地元の公立中学と考えていたので、私立は眼中になかったのですが、特別奨学生という制度を聞いてしまうとちょっと行ってみようか・・という気持ちにさせられます。
結局のところ家族全員あまり乗り気になれなかったため、私立への進学はしませんでしたが、条件次第では私立という選択肢も視野に入れてもいいと思います。
都立オンリー、私立はない!と考えていても、私立もいろいろな制度を用意していますので、事前に厳選して受験した方がいいと思います。
私立対策だけでも受かるの?
難関私立校が第一目標で、その流れで都立中高一貫校も狙うのであれば、おそらく私立対策だけでは合格は難しいでしょう。
都立中高一貫校の試験は適性検査型という試験です。
この試験実際解いてみるとわかりますが、答えがどこにあるのか?大人でも解を得るのに難しい問題ばかりです。
記憶とかテクニックだけではなかなか太刀打ちできません。
私立も都立も両にらみなのであれば、両方の対策をしておくべきですね。
学校の選び方は?
我が家の場合、娘の意見を尊重しましたが、結果はどうあれ中高一貫校の場合それが正解だと思っています。
最初は一番受かりやすいところを狙おうと考えていましたが、中学生なんてまだまだ子供です。
自分が選んだ学校、自分が行きたいと思った学校でないと、6年間も続きません。
難関の中高一貫校に合格したのに、残念ながら不登校になってしまい通えない生徒というのも実は数多くいるんだそうです。
まだ小学生の段階で子供だけの判断に頼るのはコクですが、子供が行きたい学校を第一志望に選んだ方が長い目で見たらイイ結果になるのかもしれません。
勉強を続けるために大事なことは?
中高一貫校の受験をさせてみて、一番強く感じたことは心身ともに健康なことです。
一緒の塾に通っていた生徒でも数名勉強に耐えられなくなりリタイアしてしまっていました。
まだまだ小学生です。
夜中まで勉強したり、早朝から勉強したりと、そんな生活についていく方が難しいのです。
睡眠時間だけは絶対削ってはいけませんと塾の先生から念押しされました。
勉強を続けるために大事なのは、健康でタフな心を持っていること。
これしかありません。
最後に
我が家の娘は残念ながら合格することはできませんでしたが、1年以上弱音も吐かずに勉強をつづけた彼女は称賛に価すると思っています。
ただ、やはり準備期間が少なかったこと、ターゲットを難関学校に絞ってしまったこと、学習の進捗を見てあげられなかったことなど、終わってみれば多くの反省点が見えてきます。
これから都立中高一貫校の受験をお考えの方は、我が家の失敗例を参考にしていただき、ぜひ合格という栄冠をつかみ取ってほしいと願っています。
都立中高一貫校は、倍率も高く競争率も激しい戦いではありますが、やり方次第では誰でも十分合格できる可能性があるのです。
当ブログをご覧になっている皆様の少しでもお力になれればうれしく思います。