「賭博黙示録カイジ」からスピンオフしたマンガ「中間管理録トネガワ」が面白過ぎるw
本家のカイジのようなシリアス感は一切なくギャグ満載のトネガワ。
そんなトネガワの社畜ぶりには、マンガながら頭が下がってしまう。
トネガワを読むとサラリーマンの処世術が学べる気がします。
そんなトネガワの生き方は、企業で働くサラリーマンとしては残念ながら最強なんです。
企業人の処世術
ワンマンオーナーの会社では
トネガワが所属する帝愛グループは、ワンマン社長による完全なトップダウン経営。
社長の気分次第で企業戦略はコロコロと変更され、常に幹部社員は社長のわがままに振り回される。
そんな完全トップダウンのワンマン社長の会社で成り上がるには、トネガワのようなゴマすり戦術は欠かせない必須スキル。
ワンマン社長は、部下に意見なんて求めない。
部下に求めることは、自分の意見に対する同意だけ。
圧倒的同意だけしか求められないのです。
社長がこうする!と決めたら部下は社長の意図に沿うような計画を立て、社長が満足する成果をアウトプットする。
社長が気に入らない!と言い出したら、社長が気に入るようになるまで部下は動き回り働き続ける。
すべての物事の中心になるのは社長。
社長が目指すべきものに完璧に従う、まさしく社畜の神にならなければこんな会社の社員は勤まらない。
世間的には批判的な手法と言われる「ゴマすり」の技法を究めないと、こんな会社では生きていけないのです。
自分の会社の社長がワンマン社長なのであれば、徹底してゴマをすりまくるべきなのです。
社長は、自分の意見に従わない、自分の指示を聞かない社員を自分の周りには置きません。
社長の意見に沿うということは、ゴマをすることも欠かせない能力なのです。
ゴマをすってまで社長に取り付くくらいならそんな会社辞めてやる。
という人は、ゴマを吸っている社員から見れば好都合。
辞めたいのなら辞めてくれ。
オレは社長にゴマをすり続け自分の地位を確立する!
そう割り切れた社員は、ワンマン社長の会社では最強の人材なのです。
サラリーマンの極意
ゴマをする、懐に入る、お世辞を言う。
上司や社長に対してこんな行動を取ることに嫌悪感を抱く人は多いのかもしれません。
ですが、サラリーマンである以上、会社という組織で働いていく以上、この手の行動は決して批判されるようなモノではありません。
いつもいつも上司や社長にモノ申し、反対意見や会社を批判するような言動ばかりしている人は、会社という組織に馴染むことは難しい。
ですので、会社に対して批判的な人は、残念ながら幹部社員から経営層へという道は閉ざされます。
会社といヒエラルキーの中で、下の階層に位置するしかなくなってしまうのです。
経営層の意見や上司の意見にどうしても従いたくない。
会社の経営方針に納得がいかない。
という人は、残念ながら平社員的立場を貫くか、自ら起業なり独立なりするしかないんです。
トネガワの生き方は、ある意味サラリーマンの鏡のような生き方なのです。
ブラックを受け入れてはイケない
トネガワはあくまでもマンガですので、あり得ないようなブラックな要求も受け入れています。
ですが、実社会ではいくら社長や幹部の意見に従順に応じるべきとはいえ、ブラックな要求までは受けれてはイケません。
休みを取るな!とか休みの日まで働け!だとか、できもしない仕事量を与えて残業でなんとかしろ!
というような明らかにブラックな要求までも受け取ることはないんです。
ブラックな要求を叩きつけて、働かせるような会社であれば上司に取り入る必要はありません。
そんな会社はいずれ淘汰されていきますので。
社長や上司に従うのは、あくまでも会社として必要な範囲内。
労働基準法や就業規則を飛び越えるような指示が来るようであれば、会社を見切り新たな働き口を見つけるべきです。
トネガワはマンガです。
現実社会ではあそこまで無茶な要望にまで応じる必要はありません。