お正月気分もそろそろ落ち着き、すでに仕事始めをしている人もいれば、週明けから仕事が始まるという人もいるでしょう。
そして年が明けると今年こそ何かをしてやろう!と思う人が多いもの。
もちろん新たな決意をするのはいいんですが、中には無謀な挑戦をする人もいるようです。
特に何のアテもなく、ただ会社が嫌だ!給料が安い!などの理由で独立を目指すのであれば、一旦考え直してみてください。
2019年こそ会社を辞めて独立する
独立を決意した3人の子供を持つ父親
知人の会社の社員が年明けに退職願を提出し独立する意思を固めたとの話を聞きました。
退職理由は、収入面に納得できなかったからなんだとか。
その社員は、現在40歳ちょい。
高校生と中学生の子供がいて、さらに奥様の妊娠が発覚したそうで、今年の秋ごろには3人の子供を抱える父親になります。
3人も子供がいる上に、マンションのローンもたんまり残っている。
確かにサラリーマンとしての収入じゃカツカツになるのは理解できますが、とても独立して成功できるようなタイプではありません。
人から言われたことしかやらないし、宴会などの席で会っても挨拶すらできない。
売掛金の回収もできないし、新たな客先を広げることもできない。
それなのに給料を上げてくれと言われても、社長さんだって困りもの。
むしろ業界全体を冷静に見回せば、自分の収入がそんなに低くないことはわかるはずです。
社長さんも社員の将来を気にかけ、残るように伝えたのですが、頑として退職すると譲らなかったようです。
他人ながら彼の将来が不安でたまりません。
何のアテもなく独立してはいけません
妻子持ちでローン持ちという2重3重のしがらみがある人は、思い付きで独立してはいけません。
こんな会社辞めてやる!と独立していいのは、20代とか実家住まいとかいくらでもつぶしが効く人たちです。
来月から収入が無くなっても大丈夫という人でなければ、独立しちゃダメなんです。
仮に独立するのであれば、クライアントを抱えている。
退職後に仕事をもらえる確約を取っている。
すでにやれるだけのことはやり終えて、根回しはすべて終わっている状態にしておくべき。
退職後にフランチャイズの説明会を聞きに行くなんてレベルなら独立は一旦おなかの中にしまい込みましょう。
独立よりも転職
どうしても今の会社にいたくない。
社長が気に食わない。
給与面で納得できない。
でもフリーになる準備は整っていないというのであれば、いきなり独立ではなく今なら転職すべきです。
今転職市場は大変なことになっています。
特に人材難の業界であれば、各社人の奪い合い。
40代どころか50代でも十分転職が可能な時代になっています。
こんな時代に無理して独立することはないんです。
まずは転職して、足場を固めて、子供が手がかからなくなってから独立すればいいんです。
カーッとなって退職届なんて出してはいけません。
新年という雰囲気にのまれて会社を辞めてはいけません。
まずは冷静になって転職サイトに登録して、自分の市場価値を確認してみましょう。
市場価値を確認して、不当に低いのであれば転職すればいいんです。
これだけ転職市場が活発な状況がいつまで続くかわかりません。
どうしても会社を辞めたいのなら、思い切って転職を考えてみましょう。