友人と会社を立ち上げる共同経営は絶対に失敗するから止めましょう

ある会社の社員がどうやら独立を企てているそうです。

社員2人で会社を興して独立する、共同経営という形を考えているようですが、断言しておきます。

友人と会社を始める共同経営なんて絶対に上手く行きませんよ

まだ企画の段階なら未遂ですみます。

悪いこと言わないから今すぐその考えを捨てて会社員としての生活を全うすべきです。

なぜ共同経営は上手く行かないのか?

共同経営が失敗した例

これはある会社の例です。

その会社は現在の社長さんが当時勤めていた会社の同僚と起こした会社です。

社長さんは、同僚といつも一緒にしながら会社のグチばかり言っていた。

その同僚とはやけに気があい、仕事終わりに二人で飲みに行く機会も多かったそうです。

大人になってできた一番の親友だったようですね。

やがて社長は、その友人と二人で独立した。

起業当初は仕事も順調でしばらくは上手く行っていたのですが、そのうち亀裂が入っていく。

社長さんは段々と責任感のない友人の仕事ぶりに嫌気がさしてくる。

逆に友人の方は、社長のやり方が気に入らなくなってくるし、自分の待遇にも不満を持ち出す。

下手に仲が良い友人だからお互いハッキリとモノが言えないため、ストレスはたまる一方。

そのうち、会社の財布を握っていて友人が会社のお金をごまかし始める。

コソコソとお金をチョロまかし、数年間でそこそこの財を気付いてしまった。

そして、その友人は満を持して独立し、いくつかのお客と会社のお金を持って行ってしまったんだそうです。

残った社長はようやく不正にお金を抜かれていたことに気付いたが、もはや後の祭り。

社長さんはなんとか会社を立て直し今も生き延びてはいますが、大事な友人を一人失うことになってしまいました。

社長とそれ以外の経営者

会社の中で最も成長していくのは社長です

社長はなんとしても会社を倒産させる訳には行きません。

会社が倒産して一番被害を受けるのは社長だからです。

大抵の中小企業の社長さんは、借金の連帯保証人となっていますので、会社が倒産すれば自己破産しか道は残されていません。

社長業はつぶしが効きませんので、転職するという訳にも行きません。

だから他の経営者や社員とは会社に対する向き合い方が全然違うんです。

社長は日々の経営のため財務諸表と格闘し、労務関連の法律を覚え、取引先との折衝をし、売掛金を回収し、いざとなれば営業もやるし実務もこなす。

いずれ社長だけがドンドンと成長していき、他の経営者や社員とは大差がついてしまうのです。

多くの会社は数名の仲間で会社を起業しますが、最後まで残るのは社長一人です。

みんな社長との意識の差についていけず、脱落していってしまうのです。

友達がいずれ社長と部下になっていく。

その格差に耐えきれなくなる時が必ずやってくるのです。

社長はワンマンくらいの方が上手くいく

中小企業の社長はワンマンくらいの方が会社は上手く行きます。

何かを判断する時、いろんな人の意見を聞いてその間を取るなんてことをやっていたら、決定に時間がかかりますし、そもそも何も決まりません。

中小企業は、重要なことは社長が判断しガンガン推し進めていった方が会社は上手く回るものなのです。

共同経営の場合、どうしても指揮系統が分散してしまうのです。

会社を経営していくと、いろんな困難や苦難が待ち受けています。

そんな時いつも二人の意見が合致するわけではありません。

意見が食い違い、大事な決断が出来ないような会社は間違いなく倒産します。

指揮命令系統は一つでイイ。一つの方が上手く行くものです。

共同経営なんて違う意見の人同士がくっつく訳だから、最初から成功するわけがないんです。

友人と共同経営で会社を興そうと思っている人は、もう一度考え直してみた方がいいですよ。