2018年秋の情報処理試験で情報セキュリティマネジメントを受験してきました。
情報処理試験の中でもまだ歴史の浅い情報セキュリティマネジメント試験ですが、この試験に受かることでどれくらいメリットがあるのでしょうか?
転職に有利になるのか?
社内での評価は上がるのか?
ここではそんな情報セキュリティマネジメント試験に関して紹介してみます。
情報セキュリティマネジメント試験のメリット
どのくらいの勉強時間で合格できるのか?
情報セキュリティマネジメント試験に合格するために勉強時間ですが、当然人それぞれでしょうがこんな意見を耳にしました。
- 一夜漬けで受かった
- 一週間くらい午前問題対策して受かった
- 通勤電車の中でスマホで数日勉強して受かった
筆者の勉強時間もこちらに紹介しましたが、ある程度の基礎知識がある人であれば、一週間程度の学習時間で十分かもしれません。
ですが、ここ数回の傾向を見るとナメてかかると痛い目にあいます。
というのも、年々難易度が増しているのか合格率が下がり続けているからです。
下のグラフをご覧ください。
3年前の平成28年春の試験では合格率はなんと88%でした。
受験者数約2万1千人がじゅけんして、合格者数1万5千人ってこれもはや試験になってませんね。。。
情報セキュリティマネジメント試験は、試験のランクとしては基本情報技術者試験と同レベルの位置付けなのですが、基本情報の合格率は例年20数パーセントですので明らかにレベルが違いすぎます。
そこで、ここ数回明らかに難易度を高めてきてます。
ですので、適当な勉強ではなかなか合格しにくい試験になりつつあります。
特にIT関連の仕事を普段されてない方はしっかりと学習して望まないと合格は難しいかもしれません。
社内での評価はどの程度なのか?
それでは社内での評価はどの程度なのでしょうか?
正直情報セキュリティマネジメント試験は、合格率が90%台だったこともあり取得したからと言ってそれほど高い評価を受けられるものではありません。
この資格に合格したから出世に繋がるとか、社内での評価がうなぎのぼりとか、そこまで高価値の資格ではありません。
ですが、近年IT関連の仕事以外でも情報セキュリティに関する取り組みは強化されていますので、ある程度の役職者には必須試験となっている会社もあるようです。
ですので、これからさき特にIT関連の仕事をしていくのであれば、取得しておいた方がいい資格試験であることは間違いありません。
就職・転職時にメリットはあるのか?
それじゃ就職・転職にこの資格を持っているとメリットがあるのでしょうか?
ある程度の年齢を重ねたマネージャクラスの転職であれば、情報セキュリティマネジメント試験が有利に働くことはないと考えてイイでしょう。
この資格を取得していることで情報セキュリティに関する意識は高いんだろうな?というアピールにはなりますが、ハイクラスの転職で役立つレベルではありません。
ですが、IT業界未経験者とか学生さんが取得するのであれば大きなメリットがあるでしょう。
以前であればIT業界未経験者や学生さんが取得する初級編の資格はITパスポートでした。
ですが、ITパスポートは近年CBT試験に移行したこともあり、かなり軽視される傾向になってきています。
その点、情報セキュリティマネジメント試験であれば、春と秋の2回しか受験できませんし、IT業界で仕事をする上で切っても切り離せない情報セキュリティに関しての基礎知識をアピールできるのです。
これからIT業界を狙っているという人であれば、大きなメリットがありますので是非次の試験に挑戦してみてください。