脱サラして社労士事務所を設立する!
という決意をしたのであれば、あとはやるしかない。
もう前に進むしかない!
顧客を広げて社労士一本で食っていけるよう、コツコツと売り上げを積み重ねるしかありません。
ただ、もし脱サラを決意したとき、すでに結婚しているのであれば・・・
極力奥様には会社勤めをしてもらってください。
脱サラする時の鉄則
成功した社長の金言
以前、ある起業フェアに参加したのですが、その会場ではゲストによる講演が予定されていました。
講師の名前を見ると高橋がなりさん。
あのマネーの虎で有名になった社長さんですね。
高橋がなりさんは、以前テリー伊藤さんの元で放送作家をされていたこともあるそうで、トークがとても上手で、思わず聞き入ってしまいました。
やがて高橋さんの講演が一段落し、後半は質疑応答タイム。
いくつかの質問が飛び交い、会場は大いに盛り上がった。
そしてその中で興味深かった質問が・・・
「高橋さん、今夫婦で同じ会社に勤めているんですが、二人で会社を辞めて飲食店を開業しようと思っています!何かアドバイスをもらえますか?」
すると高橋さんは、すかさずこう返しました。
「質問者の方一人で開業することはできないんですか?
奥様は会社勤めのままじゃダメなんですか?」
高橋さんは、起業するのであれば常に分散できるリスクは分散しておけ!という考えを伝えたかったようです。
夫婦で会社を辞めて二人で開業するのはいいが、それだと失敗したとき二人共倒れになってしまう。
起業を成功させるには、できるだけ余裕を持っておくこと。
例えば200万円の資金で開業しようとするのなら、200万円すべてぶち込んで開業しても上手くいかない。
事業を回していくにはどうしてもお金がかかる。
開業当初は信用も少ないため、金融機関もあてにはできない。
信用できるのは己の体力と千新緑、そして自己資金。
だからできれば奥様は会社員として働いてリスクを分散し、旦那様がリスクを負う形にすればバランスもとれ、成功しやすいだろう。
まさにその通りなのです。
夫婦で同じ仕事をしないこと
昨日こんな記事を書きましたが、旦那様が会社員として働いているのであれば、奥様はリスクをとることができます。
フリーランスで上手く軌道に乗らなくても、生活自体することはできる。
成功するまでの時間を稼ぐことができるのです。
いやいや、そんな考えじゃ上手くいくわけない。
もう後戻りできない。
自分が成功しないと家族を食わせていくことができない!
背水の陣で望まないと独立、開業、起業なんて上手くいくわけない!
逃げ道ばかり用意してちゃダメ。
リスクを真っ向から受け入れなきゃダメ!
という意見もあるでしょうが、そんな意見には耳を傾ける必要はありません。
分散できるリスクは、最大限分散しておくほうが失敗確率は断然低くなるのです。
もう明日生活するお金もない。
何とかして稼がないと生きていけない。
という切羽詰まった状況に追い込まれて、冷静な判断なんてできるわけがないんです。
投資やギャンブルで勝つ人は、たいていお金に余裕がある人なのです。
ここで負けても次がある、ここで大勝ちしなくても少しずつ積み重ねればいい!
こんな勝負をできる人が勝ち上がっていくんです。
人生ゲームで最後のルーレットに勝負するようなやり方では、万が一しか勝ち目はありません。
だから夫婦で仕事は分けておく。
夫婦で収入減を分散しておけば、共倒れというリスクを気にすることなく活動できるのです。
夫婦で開業することのリスク
夫婦で自宅で開業するとどうなるか?
おそらく半年もたたずに破綻するでしょう。
今まで会社勤めだったのに、毎日家にいて仕事をする。
これってかなり大きなストレスになります。
今まで仲良かった夫婦でも、毎日毎日ずっと同じ空間で過ごし、同じ仕事をするというのは思っている以上に大変なのです。
しかも、事務所経営がうまくいっていればいいんですが、ちょっと状況が悪くなると事務所の空気は悪くなり、当然夫婦の仲もヒビが入ってくるものです。
夫婦で開業するのであれば、いきなり二人で仕事を辞めるより、どちらかが独立して、ある程度軌道に乗ってから参画するほうがスムーズに仕事に入れるはずです。
特に奥様が安定した仕事をしていたのであれば、その仕事引きはがすような行為は、後々夫婦げんかの火種になるだけです。
イイことなんて一つもありません。
まとめ
独立開業はリスクもありますが、成功した時のリターンも大きい。
社労士などの士業は、在庫を抱えることもなく利益率も高い、成功しやすいビジネスモデルの一つです。
ですので、社労士資格を取得したのであれば、できれば開業というゴールを目指してほしい。
だからこそ、リスクは極力分散しておくべき。
背水の陣で戦っても勝率なんて上がりません。
心も体もお金も、余裕がある奴が一番強いのです。