富士通が大胆な施策に打って出ました。
総務・人事・経理の間接部門スタッフ5000人をシステムエンジニアに強制配置転換することを公表しました。
この人事に従わない場合は、自主的に転職を促すとの事。
ずいぶんと大胆な策を打ち出しましたが、コレが時代の流れなので仕方ありません。
これから先人事・総務・経理の仕事は無くなっていくのでしょうか?
間接部門の仕事
間接部門の仕事はなくなる?
人事・経理・総務の仕事は間接部門と呼ばれることがあります。
この間接部門は、直接売り上げを上げる部署ではなく、利益を生み出す部署ではありません。
ハッキリ言ってしまえば、利益を食いつぶす部署。
会社にとってはお荷物的存在でもあるのです。
ですが、人事・経理・総務の仕事が誰でもできるのか?
となるとそんなことは無く、法律などの専門的知識が必要な重要な部署です。
人事がなくなれば会社の配置や給与体系が決まりません。
総務がなくなれば社会保険や助成金などの手続きが出来ません。
経理がなくなれば会社の帳簿が作れません。
ですので、いくらお荷物部門とはいえ間接部門がなくなる事はあり得ないのです。
ですが、現状大手の間接部門は人員がダブついているのは確かです。
なぜ人材がダブついてしまうのか?
間接部門は、他の部署で役に立たなかった社員が異動される部署だったりするからです。
営業部門では役に立たず、技術部門では役に立たない、売り上げを上げてくる部署ではどうしても使えなかった人たちが配置されやすい部署。
さらに時短勤務の女性や介護で仕事が制限される社員の受け皿にもなっています。
そのため、間接部門が縮小されることはあっても完全に無くすことはまず考えられません。
専門家の時代
総務や経理の仕事は年々IT化され、AIも導入されてドンドン便利になっていくでしょう。
とはいえ、前述したとおり難しい法律や、ややこしい制度に精通した専門的知識は必要になってきますので、すべてが自動化されるはずがありません。
全部AIに取って代わるなんて夢のような話なのです。
ですので、これからの間接部門は少数の専門家で回してもらう、もしくはアウトソースする時代になるはずです。
これから総務や経理で働きたいという人は、専門的知識を有している人、もしくは高度な有資格者が優遇されるようになっていくでしょう。
これからも間接部門で働いていきたい、総務・人事の仕事をしていきたいという人は、早いうちに社労士資格を取得することをお勧めします。
資格は自分の身を助ける強い盾になってくれる心強い存在です。
リストラや配置転換に耐えられる力を身に着けるには、資格取得が一番の近道になるはずですので。