ついに日本は70歳を過ぎても当たり前のように働く社会になってしまいました。
60歳を過ぎたら悠々自適な年金生活なんて、もはや昭和の夢物語。
平成が終わろうとしているこれからの時代は、70歳は普通に現役でなければいけません。
そんな70歳を過ぎても働く社会で生き残っていくためには、若いころから将来の仕事に対する意識付けをすることが大事です。
ここでは70歳を過ぎても仕事を続けるための5つの原則をお伝えします。
70歳を過ぎても働くためには?
肉体労働をしない
70歳を過ぎてから体を使って働くのは大変です。
知人の大工の棟梁は、70歳を過ぎても現場に出続けましたが、さすがに今年の猛暑には耐えきれず、体調を崩し入院してしまいました。
顧問先や知人の会社でも高齢の方の事故は多発しています。
年齢を重ねれば肉体が衰えるのは当たり前。
ましてや、若くてもキツイ肉体労働を70歳過ぎても続けるのはとても困難です。
出来れば老後は肉体労働ではない仕事ができるように、若いころから取り組んでおいてほしいのです。
もちろん現場でずっと働き続けた人は、なかなかデスクワークというのは難しいでしょう。
ですが、ある程度の年齢になったら若い職人に現場は任せ、自分は管理側に回るようにしていくべきです。
車の運転をしない
車の運転も肉体労働です。
先日、久しぶりに70歳を過ぎた父が運転する車に同乗しましたが、もう隣に乗っていてヒヤヒヤものでした。
判断力が低下し、運動能力も低下し、視野も狭くなっているのでしょう。
ブレーキの遅れ、瞬時の反応などを見ると、とても運転させられる状況ではないと悟りました。
ものの数十分程度のドライブだったのですが、二度と運転させないよう父には運転免許証の返納を強く勧めました。
地方都市では車がない生活というのは考えにくいのはわかりますが、老後は極力運転せずにすむ仕事を探すべきでしょう。
せいぜい運転しても70歳前半くらいまで。
それ以上は、どんなに健康な人でも危険だという認識を持ってください。
通勤をしない
年齢を重ねて満員電車に乗るのは大変です。
都内は毎日通勤ラッシュですので、シルバーシートとはいえ座れる可能性は低い。
高齢になっての長距離通勤は苦痛でしかありません。
理想とすれば自宅で出来る仕事がベストなのですが、自宅から数分の仕事を探した方が長続きします。
もし通勤が必要なのであれば、極力ラッシュの時間をさけるような仕事を探すべきでしょう。
通勤のストレスを老後にわざわざ感じる必要はありません。
個人事業主になる
これはあくまでも一定以上の収入を稼ごうという人向けの話です。
会社員の場合、一定以上の収入があるとせっかくもらえるはずの年金が支給停止になってしまうのです。
金額としては、給料だけで月額46万円以上あると全額停止。
給料と年金合わせて46万円以上あると一部停止になってしまいます。
さすがに70歳を過ぎて46万円も収入がある会社員というのは、あまりいないかもしれませんが、会社勤めの場合はそんな不都合が生じます。
出来れば、老後は個人事業主で働ける環境を目指すべき。
個人事業主であれば、いくら稼いでも年金が減らされることはありません。
伸びる業種を選ぶ
老後も続けて仕事をするためには、この先伸びていく業種に若いうちから携わっておくべきです。
銀行とか白物家電とかこれから先落ちていくのが目に見えている業界では、老後も続けて働くことはできません。
ITや金融などの業界はこれから先もまだまだ伸びる可能性を秘めています。
若いころからITや金融の分野に精通していれば、老後はコンサルタントなどの仕事を受けることも可能になってきます。
若い時期に落ちていくのが目に見える業界にいるのであれば、将来を見据えて転職を考えるのも一つの手段です。
まとめ
70歳を過ぎてから出来るだけ自分のスタイルで働きたいのであれば、若いころからの積み重ねが欠かせません。
もちろん70歳を過ぎてからは、ストレスのない軽作業で十分という考え方もあるでしょうし、それでも十分です。
ですが、もっと稼いで気楽に80歳を迎えたい。
働くからには社会に必要とされたい!
という考え方の人は、若いころから一手先、二手先まで考えておく必要があるのです。