成人の喫煙率はドンドン低下しています。
成人男性の喫煙率は、2018年時点で27.8%、全体では18.2%
なんと昭和41年のピーク時は、成人男性の喫煙率は83%だったそうですので、半分どころか3分の1以下まで下がっています。
https://www.jti.co.jp/investors/library/press_releases/2018/0730_01.html
もはや喫煙者の方が希少な存在になっている状況。
もうそろそろ日本の会社は、勤務時間中の喫煙を禁止したらどうだろうか?
勤務時間中の喫煙
法律としては?
現時点で勤務時間中の喫煙を禁じている会社は、それほど多くないでしょう。
どうしても喫煙されると困るようなサービス業などでは喫煙を禁じているかもしれませんが、一般の会社は普通に喫煙タイムを許可しています。
労働基準法では休憩時間は、6時間勤務なら45分以上、8時間勤務なら1時間以上与えなければイケないとなっています。
一般の会社は、お昼休憩で1時間とか与えていますので、本来ならそれ以上の休憩を与える必要はありません。
なのに喫煙者は、たばこタイムは当然の権利のように休憩を取って喫煙しに行きます。
これは、厳密にいえば怠業行為、早い話がサボりなんですね。
この時間は業務をしてないので、ノーワークノーペイの原則に従い給料を払わなくてもいい時間になります。
でもたばこ時間分給料引かれる会社なんてありません。
たばこ時間のサボりを見て見ぬふりしてくれているんです。
不公平感
以前、かなりのヘビースモーカーと一緒の現場に入ったことがありました。
その会社は9時から18時までの勤務で、休憩時間はお昼の1時間。
喫煙スペースはあるのですが、ビル自体が禁煙のためビルの1階のテラスまで降りていかなければいけない。
エスカレーターのタイミングが悪いと喫煙所まで5分以上かかってしまうのです。
その彼は、その喫煙所まで1時間に1度たばこを吸いに行くのです。
10時、11時、昼休憩、13時、14時、15時、16時、17時と計8回喫煙所に行きます。
昼休憩明けの13時なんて行く必要ないのに行くんです。
1回のたばこ休憩で約15分程度。
それが8回なので短く見積もっても1日2時間程度は仕事をしてないんです。
それで時にはそこから残業が始まる。
もちろん残業時間に入っても毎時間たばこを吸いに行く。
だから残業時間も普通に働いている人より多くつけるのです。
たばこ休憩のサボりがなければ仕事なんて終わるのに、あえて時間を引き延ばして残業代を稼ぐ。
これはたばこを吸わない労働者から見ればフェアではありません。
たばこ休憩を無くしたら
そもそも会社は、1時間の休憩を与えていれば、プラスアルファたばこ休憩を与える必要はないんです。
たばこを吸わないとイライラするだろう、という配慮かもしれませんが、そんな配慮は不要なんです。
勤務時間中に喫煙でき無くなれば、当然たばこを吸う本数も減るでしょう。
そうなれば健康面でもかなり改善されるはずです。
たばこ税はさらに上がる見込みですので、労働者は費用面でも改善されるでしょう。
さらに企業は無理して喫煙スペースを作る必要がありませんし、無駄な残業も減りますので企業のコスト面も改善されます。
またもともと喘息を持っている労働者にとっては、たばこのにおいだけでも発作を発症することもあります。
そんなリスクも軽減されるのです。
コスト面、健康面すべてにおいて勤務時間中の喫煙を禁止することはプラスにしかなりません。
でもそんなことしたら採用で苦しむのでは?
と思うかもしれませんが、そもそも若者の喫煙率は大きく下がっています。
先日ある会社の20名の新卒社員に喫煙者の数を聞いたところ、なんと2名しかいなかったんだそうです。
もはや若者の1割もたばこを吸わない状況なら、採用に不具合が生じることも考えにくいでしょう。
そろそろ御社でも勤務時間中の喫煙禁止を検討してみてはいかがでしょうか?