資格の学校TACから社労士試験の合格予想ラインが発表されました。
TACのデータをもとに合格予想ラインを補正していきます。
2018年社会保険労務士試験の合格予想ラインはどのくらいでしょうか?
2018年社労士試験合格予想ライン
合格基準の考え方
まず社労士試験の合格基準点の考え方をご紹介します。
これは平成28年に厚生労働省から正式に発表された見解です。
【総得点】
前年度の平均点との差に応じて前年度の合格基準点を上げ下げする。
【科目基準点】
- 科目基準点(選択式3点、択一式4点)以上の者が全受験者の50%未満の科目を引き下げる。
- 引き下げによる基準点を満たしてないものが30%以上いない場合は、引き下げは行わない。
TACの合格ライン予想
TACの合格予想はこちらに掲載されています。
https://www.tac-school.co.jp/kouza_sharosi/sokuhou.html
まずは気になる選択式から。
TACのデータだとこの通り。
ちなみにユーキャンのデータだとこのようになります。
ユーキャンでは平均点が3点を下回っている科目は、基安、労一、社一、厚年、国年の5科目もあったのにTACでは国年の1科目だけとなっています。
とはいえ、上記5科目は点の取り難かった科目であると記載されています。
全科目合計の平均点は27.9点となってましたので2年前の2016年とほぼ同じ程度。
合格点は23点前後と予想されています。
続いて択一式ですが、TACの平均点は44.4。
昨年よりも若干高い程度でほぼ同じ水準とのけんか記です。
そのため予想得点は昨年同様45点。
救済科目は無しの予想となっています。
【TACの予想】
選択式 23点(ただし国民年金は2点以上)
択一式 45点
TACの予想は当たるのか?
毎年作り込みすぎくらいに詳細に分析された講評を発表するTAC。
資格学校としては、最大手でデータ量も豊富ですので、分析には最適のデータを提供してくれます。
ですが、予想に関しては毎年少し慎重なのがTACの傾向です。
講評の中でもあくまでデータリサーチのデータを検証した結果としては、という前置きをしてますので、データを冷静に分析した結果のみと伝えているようです。
確かにTACのデータだけを冷静に見れば、選択式で救済の可能性が高いのは国年だけ。
しかもTACのデータでは、国年すら微妙な位置取り。
ですが、TACでは一般常識二科目は平均3点となっていますが、ユーキャンでは2.5、2.7点とかなり低い数値となっています。
気になる1点以下の割合も、ユーキャンでは労一21.2%、社一19.3%。
昨年救済された雇用保険よりも高くなっていますので、救済がかかる確率はかなり高いのではないでしょうか?
TACの解答速報に申し込む人は、例年レベルが高いのか?もしくは合格ラインに届きそうな人しか申し込んでないのか?
本試験よりも10点以上高い平均点を出す傾向にあります。
そのためTACの予想はちょっと辛口と考えた方がイイんです。
総合的に数値を判断すれば、一般常識二科目まで救済科目となる確率はかなり高いのではないでしょうか?
予想得点
選択式 24点(ただし労働一般常識、社会保険一般常識、国民年金は2点以上)
択一式 45点
上記が現時点での予想となります。