老後の生活を支えるのは年金です。
これはよほど裕福な方でない限り例外はありません。
そして老後の生活を破綻させないためには、最悪何かを変える勇気が必要です。
コレができるか?できないか?で老後生活の明暗がくっきりと分かれるのです。
老後生活を破綻させないために
破綻を招く原因は?
老後生活を破綻させる大きな要因は、生活を落とせないコトです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180910-00179317-diamond-bus_all
人間という生き物は、一度イイ思いをしてしまうとなかなか元には戻れません。
生活を下げるという行為は、簡単なようでとても難しいんです。
ここではとなる例を挙げていかに生活を落とすのが難しいかご紹介しましょう。
ある社長の例
2000年代前半にIT関連の会社を起業したDさん。
Dさんの会社は時代の流れを捉えることに成功し、起業後数年でみるみると売り上げを伸ばし会社は右肩上がりで成長していった。
そして会社の売り上げ増に伴い、Dさんの生活は一変。
都心のタワーマンションを購入し、会社の社用車として高級外車を購入。
夜は銀座や六本木で飲み歩き、海外旅行にゴルフにマリンスポーツと放蕩三昧の生活を送るようになる。
やがて結婚し子供も作り、子供たちには習い事や一流の塾へ通わせるなど、まさに絵にかいたような上流の家庭生活を送っていた。
しかしリーマンショックを境に会社の売り上げは激減。
なんとか倒産は免れたものの、一度汚れてしまったバランスシートはなかなかキレイになることはなく、毎年ギリギリ黒字を保つ程度の経営状態に陥ってしまった。
利益が出ない要因は様々なのだが、最も会社の負担となっているのは社長の役員報酬。
リーマンショック以前に引き上げた役員報酬は年間5千万円。
大企業の役員報酬よりも高い金額を設定し、そんな生活に慣れてしまったDさんは会社の経営が苦しくても収入を下げることが出来ないんです。
さすがに5千万円もの役員報酬にしてしまうと会社が倒産してしまうため、ある程度下げはしたが、それでも経常利益数十万の企業の役員としては破格の役員報酬のままの設定をキープしている。
高級マンションのローンや車の支払い、すっかり高級化してしまった家族の暮らしなど、生活を維持するためにはある一定以上の金額からは下げられないんです。
そんな社長の放蕩生活にしびれを切らせ、優秀な社員たちはどんどん退職して他社へと転職してしまった。
それでも生活は下げられない。
膨れ上がったプライドという魔物は一度取りついたら離れることはないんです。
生活レベルを落とす勇気
人生一寸先は闇。
数年先自分の人生に何が起こるかなんて誰にも分りません。
ですが、老後だけは確実に予見できるはずです。
自分が年老いたらどうなるか?
子供が巣立って行ったらどんな生活になるのか?
年金生活になったらどうなるのか?
これは予測しなければいけないんです。
ある程度の年齢になれば会社を定年となり、収入が下がり生活は苦しくなることは目に見えています。
そんな時、今住んでいるような高級マンションに住み続けないと生活できませんか?
今乗っている高級な車を維持しないと生活できませんか?
都心に近い場所じゃないと生活できませんか?
定年に限らず、意図しない時期に不意に収入が下がったとき、最も簡単に生活に困らないようにするのは生活レベルを落とす勇気なんです。
生活レベルを落とすなんて簡単なこと。
- 高級住宅を諦める
- 都心近郊を諦める
- 車を諦める
- お金のかかる趣味を諦める
- 外食を諦める
たったこれだけのこと。
ですが、プライドが邪魔してこんな簡単なことを実践できない。
他人の目が気になって生活を下げることが出来ないんです。
誰もあなたのことなんて気にしてません。
人の目なんて意識してはイケません。
収入が下がったらあっさりと贅沢品を捨てる勇気を常に持ち合わせておくことです。
心の準備をずっとし続けていれば、最悪の事態になっても乗り切れるようになるはずです。