何度言っても直らない。
何回も同じ事を言わせる。
いつまで経っても業績が上がらない。
いい加減我慢も限界だ!
あいつはこの仕事向いてないから辞めてもらおう!
と思っても辞めさせてはイケません。
一応会社の戦力になっているのであれば、なんとか我慢して雇用し続けて下さい。
これからの時代、小さな会社にとって一番大事なコトは何なのか?
もう一度考え直してほしいのです。
能力のない社員
営業に向かない社員
先日顧問先からこんな相談を受けました。
「営業のT君がさぁ、何度言ってもお客様から受けた仕事だけして帰ってくるんだよ。
それ以外にもやることイッパイあるし、もっと仕事取ってこないといけないのに、言われたことしかやらないんだ。」
社長さんとしては、歯がゆいし、情けないし、いい加減ここら辺が我慢の限界・・・
というところまで来ていたそうですが、なんとか踏みとどまってもらいました。
言われたことしかできない社員と言いますが、言われたことが出来ているだけで十分という考え方も出来るのです。
だからこそ、多少どころか相当物足りない社員でも、曲りなりに戦力になっている。
自分の給料分くらいは働いている!
のであれば退職を促すような行為は控えた方がイイでしょう。
それはなぜか?
働かない社員だって十分戦力になるからです!
これからの中小企業に大事なモノ
これから先の中小企業に最も大事なモノ。
それは人材です。
人を財産と書いて人財と呼ぶ会社もあるくらい人材は貴重です。
今の時代、仕事はあるのに人がいない。
こんな業界ばかりなんじゃないでしょうか?
建設も物流も飲食も介護医療もITもコンビニなどの小売店も、とにかく人手不足に悩んでいます。
仕事はるから人さえ取れればなんとかなるのに・・・
そしてその人が取れずに倒産していく例がここ数年急増しています。
https://toyokeizai.net/articles/-/181710
ただでさえ人がいない時代、自分の給与分くらい稼いでくれれば十分貴重な戦力なのです。
もっと気が利いた人が欲しい。
もっとやる気がある人が欲しい。
もっと仕事が出来る人が欲しい。
といって、今いる人材をないがしろにしてみるとどうなるか?
あなたの会社には、使える社員どころか仕事を受ける社員自体がいなくなってしまうでしょう。
ちょっとくらい甘やかしても仕方ない、ちょっとくらいの能力不足は飲み込まないと仕方ない。
残念ながら今の日本はそんな時代に突入しているのです。
人は企業にとって最も貴重な財産です。
決して自分の能力と社員を比べるようなことはしないでください。
じっくりと長い目で丹精込めて社員を育て上げる時代なのです。