現在所属している会社を退職する時、残っている有給休暇を取得するという流れは当たり前のようになっています。
ですが、多くの人は年の途中で退職してしまいますので、年や年度の区切りでキッチリと辞める人は少ないはず。
年の途中で辞めてしまうと、有給休暇を全部消化できないのでしょうか?
年の途中で辞めた場合
有給休暇を全部取得できない
例えば1月に本年分の有給休暇が20日間付与されたとします。
その会社を3月イッパイで辞めるという場合、会社から年の途中だから有給休暇は6日間しか取れないよ。
と言われるケースです。
こちらは弁護士ドットコムの記事になりますが、弁護士先生の意見通りもうこれはお話になりませんね。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00008235-bengocom-life
有給休暇が付与される時期は会社によってまちまちですが、1年間分の有給休暇が年の途中で退職するから減らすなんてことは出来る訳がありません。
もしそんなあり得ないことを要求された場合は断固主張すべきでしょう。
もう辞める会社ですので、あり得ない理不尽な要求は突っぱねてもいいでしょう。
強気で主張していいのか?
ですが、いくら退職するからと言ってあまり会社と揉めて退職するのは好ましくありません。
会社を辞めるときは出来る限り円満に辞めることを推奨しています。
となると今回の件もあまり揉めないようにした方がいいと思うかもしれません。
ですが、今回の主張は明らかに法律に反しています。
仮に就業規則に定められていたとしても法律の解釈に反していると考えられますので、無効とされる可能性が高い。
ですので、本件に関しては受け入れられませんと主張しても私はいいのではないか?と考えます。
会社を辞める時は有給休暇は全部消化する
ただ会社を辞める時、当然の権利なんだから有給休暇は全部使い切る!
と、意気込むのはあまりお勧めできません。
引継ぎもキッチリ終わり、仕事は全部やりきった、会社に迷惑をかけることはない!
というほど完璧にこなしたのであれば、有給休暇は全部消化してもいいでしょう。
ですが、中には引継ぎもろくすっぽせず、権利だけを声高に主張する人がいます。
これだと円満退職も難しくなってしまいます。
辞める社員に休みを与える事は、会社としては当然なのですが、社長さんからすれば素直に受け入れがたい部分があるのも事実です。
会社の事情や仕事の状況、自身の状況などを考慮しながら、有給休暇は柔軟に消化することをお勧めします。
強引に休みを取って会社の心証を悪くすることは、社会人としてあまり褒められた行為ではありませんので。