退職していく社員を会社は温かく見送るべき3つの理由

労働力不足による人材難が深刻化しています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180709-00010000-teikokudb-bus_all

建築、IT、飲食、物流、医療、介護のような業界はとにかく人手不足のため人材の奪い合いが発生しています。

これからの時代どれだけ優秀な人材を確保できるか?

会社が生き残っていくためには、人材の確保は欠かせないキーワードとなります。

そのためにも辞めていく退職してしまう社員は大事に扱うべきなんです

なぜ辞めてしまう社員を丁重に扱わなければイケないの?

辞めちゃう奴なんてどうでもいい!

という経営者の方は、一度考えをリセットしてみることをお勧めします。

退職する社員を温かく送る理由

出戻りがある

転職に失敗し、出戻りして元の会社に帰ってくるというケースが近年増えているそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180709-00228167-toyo-bus_all

転職って簡単に考えている人も多いのですが、そんなにうまくはいきません。

隣の芝生は青く見えるといいますが、いざ転職してみたら話が違うとか新しい会社の文化に馴染めなかったとか、転職先の方が経営不振になった、というケースはよくある話です。

そうなると前の会社の方が良かったかも。

昔の仲間ともう一度働きたい。

でも、一度出ていってしまった自分を迎え入れてもらえるのだろうか?

という気持ちになるのは当然です。

そんな出戻り組の社員も温かく迎え入れられるように、退職の際には丁重に扱うべきです。

出戻ってきた社員は貴重な戦力となります。

一度出ていって失敗していますので、もう隣の芝生の青さには惑わされません。

ずっと会社の屋台骨を支えてくれる人材になるはずです

さらに一度新しい世界を経験していますので、会社に新たな風を吹かせてくれる効果も期待できます。

また転職ではなく、独立・起業するために辞めた社員が戻ってくるというケースもあります。

独立・起業はそう簡単には上手くいきませんので、そんな社員は失敗したら戻れる環境があると助かるものです。

出戻り社員が安心して戻れる環境作りも、今後会社にとって大事な制度になっていくでしょう。

新たな仕事につながる

退職時に社員と円満な関係を作っておけば、移籍先の会社とのビジネスチャンスが広がることになります。

例えばIT系のSESとか派遣をメインにしている会社は、客先へ自社のエンジニアを常駐させます。

そんな形態の会社の場合、常駐している会社にエンジニアを引き抜かれてしまうという行為が発生します。

会社にとっては自前のエンジニアを強奪されてしまうということは、売り上げを丸々抜かれるだけでなく、貴重な戦力を奪われる行為。

とても許容しがたい行為なんですが、これも長い目で許容するという考えを持つべきかもしれません。

実際に、自社のエンジニアの引き抜きを歓迎している会社も存在します。

引き抜かれるという事は社員にとっては光栄なことですし、大きなチャンス。

そしてその社員が客先で活躍すれば、会社に新たなビジネスを提供してくれるチャンスが広がるのです。

新たな仕事につながると思えば、他社への移籍も許容できるはずです。

風評被害を防げる

会社を退職する時に、あまり不遇な対応を取ってしまうと風評被害に発展しかねません。

今の時代SNSや掲示板、口コミサイトなど多数のメディアが存在します。

そんなところから、不要な評判が広がるのは極力避けておきたいところです。

社員が会社を辞める時、不当な損害賠償を請求したり、有給休暇の取得を拒否したり、賞与の支払いを拒否したりあまり派手な行為は慎むべきです。

火のない所に煙は立ちません。

一度ネット上で燃え広がってしまうと、取り返しがつかない事態になる恐れもありますので。

まとめ

貴重な社員を失うことはとても悲しい自体です。

一度社員として雇った社員には、全員定年まで勤めてほしい。

でもそうもいかないのが世の常です。

せめて社員が会社を辞める、新しい道を進みたいと言ってきたときは温かく見送ってあげましょう。

その気持ちは、後々良い結果となって返ってくるはずですので。