大手資格学校の最終模試が各地で開催され、いよいよ社労士試験が目の前に迫ってきました。
さて、皆様模擬試験の結果はいかがでしたでしょうか?
手応えがあった人、イマイチだった人、まったくダメだった人。
悲喜こもごもいろんな思いが交錯していることでしょう。
ですが、模擬試験は模擬試験。
本試験ではありませんので、今の結果に一喜一憂する必要はありません。
そして合格判定が悪くても十分合格は可能ですので、過度に不安を感じる必要はありません。
大事なのは現状把握と分析です。
模擬試験の結果
Cランク以下でも受かるのか?
まず模擬試験の結果がCランク以下でも合格できるのでしょうか?
※注 ランク付けは各資格学校によって異なると思いますので、あくまでもランクは下記のようなイメージで見てください。
- Aランク 合格確率90%以上
- Bランク 合格確率80%以上
- Cランク 合格確率60%以上
- Dランク 合格確率40%以上
- Eランク 合格確率20%以上
ちなみに私は、模擬試験は5回受験しました。
資格学校T社の中間模試と公開模試を会場で受験。
資格学校L社の模擬試験を3回分自宅で受験。
T社の模試の講評は1回目がBで2回目はCでした。
L社の模試の講評は1回目は忘れましたが2回目はA、3回目はBかCだったのを覚えています。
L社の模試で一度だけAが出ましたが、基本的にBかC。
T社の最終模試はCでしたので、最終的な模試の結果としてはC評価です。
これでも十分合格できています。
社労士試験は、約5万人が受験して合格者数は5%前後。
ということは、95%の受験者が不合格になる試験。
と考えると模擬試験の結果で、Aランクに入っている人のさらに上位じゃないと合格できないんじゃないか?と考えてしまいますが、そんなことはありません。
模擬試験のランキングがCだろうがDだろうが本試験で大逆転してくる人は数多くいるのが社労士試験なのです。
だからこそCとかDくらいで諦めてはいけませんし、逆にAとかBの人も慢心していると足下を救われます。
それでは、模擬試験の結果に対してこれから約1か月半どのように過ごせばいいのか?ご紹介してみます。
Aランクの人は?
現時点でかなりの実力をつけています。
しかも、数回の模擬試験で安定してAを確保できているのであれば、かなり合格の可能性が高い位置にいます。
このランクにいる人は、ここから約1か月半無理して学習個所を増やさないこと、選択式を恐れないこと、この2つがとても大事です。まず学習個所を増やさないこと。
これは、現時点で十分基礎はできているのに、あえて高得点を狙い、細かい部分の学習まで手を広げてしまうことを危惧しています。
社労士試験は、原則みんなが正解できる問題を確実に正解し、それ以外はちょっと難問をいくつか答えることが出来る。
そのレベルで十分合格できるのです。
みんなが間違えるような超難問なんて解ける必要はありません。
そんなところまで触手を伸ばしてしまうと、学習範囲が限りなく広がってしまいます。
ですので、今まで通り基礎知識を充実させ、自分の取れる問題は確実に取る。
この姿勢を貫いて下さい。
そして、高得点を取れる人ほど怖いのが選択式試験。
選択式試験は、それ用の対策を立てて臨んでもそれほど成果の出ない試験方式です。
択一式で高得点を取れる人は選択式でも恐れることはありません。
あまり気にせず今の状態を維持できるよう残りの約1か月半過ごして下さい。
Bランクの人は?
この人たちも十分実力が着いている人です。
Aの人たちとも大きな差はなく十分合格圏内にいる人たち。
ですが、Aまで行けないということは、まだ知識が定着しきっていないか、ケアレスミスがあるということが考えられます。
ここから約1か月半知識を定着させるためにも、とにかく繰り返し学習を続けることです。
細かな知識の暗記もここから猛烈な勉強量で記憶に定着させておけば、楽勝の高得点で合格を狙える位置にいると言っていいでしょう。
C以下の人たちに逆転されることを恐れるのではなく、Aを追い越すくらいの思いで過ごして下さい。
Cランクの人は?
このランクの人たちは、選択式で基準点割れがあった、または択一のどこかの科目で基準点割れがあった可能性の高い人たちです。
まず択一式で高得点だったけど、選択式のどこかの科目で基準点割れてた。
というタイプはあまり気にする必要はありません。
選択式は、ちょっと運の要素もありますので、現時点であまり気にし過ぎると後半の追い込みに影響してきます。
ただ、選択式でもちょっとおかしな問題に躓いたのであればいいのですが、みんなが取っているような問題を落としたのであれば、ちょっと気合が必要です。
一方、択一式で基準点割れがあるようであれば、弱点があるということですので、弱点をカバーする必要があります。
例えば年金科目で基準点割れしているという場合、これから先の約1か月半はかなりの覚悟を持ってください。
とはいえ、まだ約1か月半ありますので、Cランクでも十分巻き返しは可能。
特に択一式で高得点を取れてる方は自信をもって大丈夫です。
1か月半ってかなり能力を上積みすることが出来る期間ですので、まだまだ時間は残っています。
Dランクの人は?
このランクの人は、おそらく選択も択一も基準点に達していません。
Cランクの人のように何かが足りないというのではなく、全体的に足りてないと考えるべきです。
ですが、前述したようにまだ時間は残されています。
知人の資格学校の講師は直前模試Dランクから見事合格を勝ち取ったという武勇伝を持っています。
Dランクからでも合格の可能性はまだまだ残っています。
ただ、もちろん相当の気合は必要です。
残りの期間、誰よりも勉強する、すべてを社労士試験にかける!くらいの意気込みで臨まないと逆転は難しい位置なのは間違いありません。
Eランクの人は?
言わずもがなですが、相当厳しい位置にいます。
おそらく基礎が定着してないだけでなく、理解も知識も足りない状態と言っていいでしょう。
このランクの人は、もう一度くらい自宅受験で構いませんので模擬試験を用意してみてはいかがでしょうか?
例えば8月の頭くらいに再度試験を用意しておき、その試験に向かって猛勉強してみる。
その時どの程度までリカバリできてるか?でその後の対応を考えてもいいのかと。
1か月後もそれほど変化なかったという場合、今年は様子見受験と割り切り、来年にかけるという選択肢もあります。
逆に1か月後かなりの上昇が見込めるようであれば、残りの数週間それほど死に物狂いで追い込みをかければ、まさかの逆転劇も現実味を帯びてきます。
諦める必要はありません。
まだ時間は残されています。
まとめ
模擬試験の講評はあくまでも参考程度で構いません。
Aの人が落ちることもあるし、Dの人が受かることもある。
本番は何があるかわかりません。
ですが、今後の約1か月半どうやって動けばいいのか?という指針にはなると思いますので、自分の結果を受け止めて分析し、本試験での成功に結び付くように有効に活用してみてください。