ついに6月になり社労士試験の受験生もそろそろギアを上げアクセルを踏み始めたのではないでしょうか?
いよいよ模擬試験の季節。
社労士試験に合格するためには模擬試験を有効活用する必要があります。
ここでは、合格するために必要な模擬試験の活用法をお伝えします。
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模擬試験を有効活用する方法
会場受験
模擬試験を受けるのであれば一度でいいので会場受験を利用してください。
会場で受験することは本番の予行演習となるからです。
本試験の会場では様々な制約や雰囲気があります。
- 粗末な机と椅子
- 試験管の目線
- ライバルたちの雰囲気
- 時間制限
- 空調などの環境
- マークミスの確認
そのような本番と同じ環境を経験できるのは模擬試験しかありません。
自宅で受験するとどうしても甘えが出てしまうもの。
時間を調整したり、自分が受験しやすい環境で受験できてしまったり、中にはカンニングしてしまう人もいるようです。
それではなんの演習にもなりませんし身に付きません。
本試験には魔物が住んでいるといわれることがあるくらい、本試験の環境というのは独特な雰囲気です。
その雰囲気にのまれないようにするためにも、模擬試験は一度でいいので試験会場で受けておくといいでしょう。
回数受けすぎない
模擬試験は回数多く受けたほうがいいの?
とよく聞かれますが、あまり受けすぎるのも逆効果になります。
模擬試験は受けただけでなく、出題された問題の復習や理解が最も重要です。
あまり数を受けすぎると復習が追い付かず、結局身につかず終わってしまう結果になってしまいます。
さらに模擬試験は、各資格学校によって出題の傾向に差があります。
細かい数値を多く問うような正確な記憶を試す学校。
難問を多く散りばめ対応力を問う学校。
過去問の焼き増しを多めにし本試験に即した問題を作成する学校など。
あまり多く受けすぎてしまうと各資格学校の特長についていけず自信を失ってしまう可能性もあります。
理想としては会場試験を2回、自宅での試験を1つか2つ受講するくらいでいいでしょう。
全科目網羅する
模擬試験に臨む際は、極力全科目の学習を済ませてから試験に向かってほしいです。
その理由としては、まったく未学習の科目は実力診断の参考にならないためです。
私の場合、1年目の受験の際は1回目の模擬試験の段階でまだ年金と社会保険一般常識に手がついていない状態でした。
この状態で模擬試験に臨んでも正確な数値を計ることができません。
法改正や白書対策が済んでいないのは仕方ありませんが、主要科目の学習が終わっていないのなら試験問題の取り寄せだけにして、実際の受験は学習完了後にしたほうがいいでしょう。
模擬試験は自分の実力を診断する場所。
その前までに一通りの学習は終わらせておくべきです。
弱点を把握する
模擬試験の成績に一喜一憂する必要はありません。
模擬試験は、自分の弱点を知る場所なのです。
年金系の点数がボロボロだった。
得意だったはずの労働基準法で躓いた。
選択式試験の罠にはまった。
細かい数字を出されると対応できない。
このような弱点が見つかることはむしろ大歓迎です。
特に6月あたりの模擬試験で弱点が見つかったところで、いくらでもリカバーは可能です。
それよりも試験の点数に愕然としてしまいやる気をなくすことの方が怖いですし、あきらめて復習しないなんて行為は最悪です。
模擬試験の解答はすべて再確認し、どの点の理解が足りてないのか資格学校の講評と自己評価を組み合わせて分析することが大事なんです。
自分の立ち位置を知る
自分の現在の立ち位置を知るためにも大手の資格学校の模擬試験を一度受けてみるといいでしょう。
大手の場合、受験者数が多いためかなり正確に自分の現在の位置取りを把握することができます。
例えば現在ABCDEのCランクだ!とか残念ながらEランクだ!というように合格ラインに達するためにはどれくらい足りないのか?
それを把握することができるのが模擬試験です。
もしAとかBランクの場合、現時点でかなりの理解度です。
このまま気を緩めず突き進めば合格はかなり目前に迫っていると言えます。
一方Cランク以下の場合、このままのペースでは間に合いません!という厳しい評価と考えてください。
ですが、社労士試験は後半のスパートが決まりやすい試験です。
まだまだあきらめる必要なんかありません。
むしろこれからが勝負。
今に見てろよ!くらいの思いがあれば、後2か月程度で合格ラインに飛び込むことは十分可能です。
新しい問題に慣れる
過去問は解けるけど問題演習や模擬試験のような新しい問題になると点数が取れない。
という経験はありませんか?
そんな方は極力新しい問題に触れる機会を増やしたほうがいいでしょう。
過去問は解けるけど新しい問題は・・・という場合、ただ単に試験問題を覚えてしまっている、もしくはその切り口しか覚えていないということになります。
応用力、理解力、対応力が足りていないということの証明です。
過去問だけで合格できる!という方もいますが、私はその考えには懐疑的です。
過去問も大事ですが、昨今の社労士試験は新しい問題、新しい切り口の問題に対して対応できる能力を身に着けておく必要があるのです。
だからこそ新しい問題に触れることができる模擬試験は積極的に利用すべきなんです。
直前期の演習に利用する
模擬試験は、直前期の演習にも非常に役立ちます。
私は、試験直前期の勉強は問題演習を進めています。
その際に利用する問題集は、過去問、答練、模擬試験を使いまわすと特に効果的です。
過去問は過去に出題された実績のある問題
答連はちょっとひねりを加えた難しい問題
模擬試験は法改正などが含まれた最新の問題
このように問題集にはそれぞれの特徴がありますので、直前期にすべてを網羅しておくと本試験での対応力が高まります。
本試験前には、過去問、答練、模擬試験をできれば5周以上、できるのなら10周くらい回すことができれば、相当の地力が身に付きます。
まとめ
模擬試験は、本試験合格へつながる重要なポイントです。
模擬試験を利用してPDCAサイクルを高速で回すことにより本試験での対応力が格段に上がります。
これから一斉に始まる各学校の模擬試験。
ぜひとも有効活用して、念願の社労士試験合格へと結びつけてください。
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