社長さんって聞くと皆様はどんなイメージを描くでしょうか?
- お金持ち
- ワンマン
- 個性が強い
- 高級車に乗っている
- タワマンに住んでいる
- パーティ好き
- 海外旅行によく行っている
- 高級時計を身に着けている
などなどいろんなイメージがあるはずです。
そしてやはり社長ってスゴイな、社長っていいなという羨望の気持ちを描く人は多いはずです。
ですが本当に社長って誰もが羨むような職業なのでしょうか?
社長という職業
社長からサラリーマンに戻る人
社長からサラリーマンに戻るという人も多いようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180520-00010005-nikkeisty-bus_all
私も数々の社長さんとお会いしました。
自信満々で意気揚々としている社長。
いつも資金繰りに終われヘトヘトになっている社長。
穏やかな性格で決して怒鳴ることがないような社長。
社員と和気あいあいな社長。
あまり社員と関わりを持たず黙々と自分の役務に徹する社長。
いろいろな社長がいますが、すべての社長さんに共通しているキーワードは孤独でした。
社長になると友達なんて一人もいなくなるなんて方もいらっしゃいました。
社長ってなぜそんなに孤独なのでしょうか?
社長が孤独になる理由
まず会社には必ず社長以外に上層部の取締役や管理職がいるでしょう。
この人たちは社長を支える存在なのか?
確かに社長を支える存在ではありますが、残念ながら管理職や役員は社長の立場に立って考えるほどの度量はありません。
どうしても雇われる側になってしまうのです。
特に中小企業の社長は会社のすべての責任を負っています。
その責任を役員に分散したいところなんですが、重たい荷物は背負ってはくれません。
常に重い荷物を背負い続けるのは社長の役目なのです。
だからいつも仲間だと思っている部長さんや役員さんもしょせん単なる雇われ人。
次第にその温度差に気付き社長は役員や部長を部下として見るしかなくなってくるのです。
当然管理職以下の社員が社長と対等な訳がありません。
社員を飲みに連れていったりゴルフやアウトドアに連れ出しても社長の孤独は紛れません。
だって社員は社長の接待として来てくれている。
純粋な仲間として接してくれる訳ではないんです。
で仕方なく多くの社長さんは異業種交流会などに出向き、同じ思いを持った社長さんたちと仲良くなろうとします。
ところが社長さんってやっぱり皆さん個性が強い。
残念ながら人の話を聞いてくれるような社長さんなんていません。
誰かに会社の悩みを聞いてほしい。
でも同じ立ち位置で聞いてくれる人なんて一人もいないんです。
だから社長はずっと孤独と戦わなければイケない、とても精神的に苦痛を受け続ける職業なのです。
それでも社長になりますか?
社長の孤独を癒すのは私たち社会保険労務士や税理士、弁護士の役目の一つでもあります。
社長さんのいろんな悩みを聞いてくれる顧問の存在はとても貴重だったりします。
そして悩みを聞いている時、社長さんにこんな質問を投げかけます。
「社長、会社員時代の方が楽でしたか?」
すると、ほぼすべての社長さんはYESと答えます。
それほど会社員って楽なんだということを感じさせられます。
社長ってもちろん報われる面もあるでしょう。
ですが、その数倍いや数百倍ツライ面の方が多いかもしれません。
それでもあなたは社長を羨ましいと思いますか?
それでもあなたは社長になりたいと思いますか?
もちろん若い世代はドンドン独立して起業すべきだと思っています。
ただ、起業という道には大きな障壁があることだけは最初から見据えておきましょう。
孤独と上手く付き合える、孤独を撃破するほどのパワー、それがないとなかなか社長という仕事を勤めあげることは出来ません。
社長ってホントすごい人たちなんです。