今や合格率数パーセントという難関資格となっている社労士試験。
とはいえ難関資格と言いながらも一発合格を狙えるのが社労士試験の魅力でもあります。
ですが、一発合格できる人というのは数パーセントにすぎません。
ですので一発合格が理想ではありますが、無理して一発合格を狙わない方がイイと考えています。
その理由をお伝えしましょう。
社労士試験は一発合格を狙わない
難易度が高い
まず近年社労士試験の難易度は確実に上がっています。
合格率が下がっていることは顕著に見えますが、試験の内容も変わりつつあります。
以前までは択一式試験は5つの選択肢から正解を選ぶ五択問題しかありませんでしたが、近年では複雑な解答が増えてきています。
正解がいくつあるか?複数から正解を導くパターン。
正しいものはいくつか選ばなければいけないパターン。
こうなると今までよりもさらに正確な知識が必要になってきます。
社労士試験は暗記の試験。
細かい数字をどれだけ正確に覚えているかが合否を分ける試験です。
ですので、1年ですべてを確実に覚えようとするとなかなか厳しいものがあります。
法律の内容をキッチリと理解したうえで、細かい数字を確実に記憶していく。
この両方を兼ね備えるためには複数年のプランを立てた方が確実だと考えます。
関西テレビの林弘典アナウンサーが社労士試験に合格したのは6回目だそうです。
6年もの歳月を費やした合格した方もいるくらいですので、じっくりと長期のプランを立てた方が合格に近づくかもしれません。
理不尽な試験
社労士試験は、残念ながら理不尽な面を兼ね備えています。
特に選択式試験の場合、なんだかよくわからないような選択肢が出題され、その一問で涙を飲むという事もある試験。
さらに近年はかなり解消されてきていますが、不可解な救済措置と呼ばれる科目補正が実施されることがあります。
不可解な科目補正のために1点足らずに足きりにあった。
こんな合格点納得できない!と嘆いたところで判定は覆ることはありません。
その不可解な合格点を受け入れなければイケないのです。
一発で絶対合格する!という意気込みで臨んでいるとその不可解な判定やたったの一点の不足というのを受け入れることが出来ません。
一度や二度落ちても仕方ない。
それくらいのゆとりをもって試験に臨まないとせっかくの勉強が水の泡になってしまいます。
何年かかっても合格すればイイんです。
スケジュールのゆとり
私の場合、本気で試験に合格するために2年計画で試験勉強のスケジュールを立てました。
初年度はあまりアクセルを踏みすぎず、どの程度まで理解が出来ているか?判断するための年にしよう。
勝負は2年目。
1年目に築き上げたベースを活かしながら2年目は一気にスパートをかける。
もし2年目で落ちても2年かかって築き上げたベースはなかなか崩れないだろうから3年目には合格できる。
このくらいのスケジュール感で挑みました。
1年で合格しようとするとかなりタイトなスケジュールを組まなければいけません。
一度タイトなスケジュールを組み、そのスケジュールで合格できなかった場合、さらにタイトなスケジュールを組まなければいけません。
人間そんなに厳しい負荷をかけ続けることは出来ません。
ですので、数年単位のスケジュールを組んだ方が心身的にはかなり楽に臨めます。
まとめ
もちろん一発合格した方がすぐに活動できますし、金銭的にも楽でしょう。
でも合格すれば一発でも何回目でも同じ事。
特に働きながら合格を目指す会社員であれば、一発合格のためのスケジュールを組むのはかなり困難です。
自身の生活に合わせたスケジュールを組むためにも数年のプランで臨むことを私は推奨します。