時の流れは早いもので、あっという間に今年も3月。
年度末の忙しい時期に入ってしまいました。
果たして社労士試験は今から勉強を始めた人でも合格することが出来るのでしょうか?
3月から合格できるか?
合格に必要な時間
社労士試験合格までに必要とされる勉強時間は800~1200時間などと言われます。
これはもちろん個人差がありますので、あくまでも目安でしかありません。
仮に間を取って1000時間必要となると今から始めた場合、試験まで約6か月。
ですので月間160時間以上の勉強時間が必要ということになります。
月間160時間ということは1日5時間強。
数字的には可能といえば可能です。
追い込みをかける7月、8月は月間180時間程度の時間を費やしたい。
ですので、今の時期は140時間程度でかまわない。
となれば十分可能な数字です。
実際知人にも3月からの勉強で合格したという人がいますので。
資格学校の講座は?
多くの資格学校では、まだこの時期2018年合格コースを募集しています。
TACでは2018年速習コースがあり、大原でも同じようなコースがあるようです。
クレアールでは3月31日までに申し込みすれば割引特典があるみたいですね。
とはいえ3月31日までが最終的な締め切りになりますので、今月いっぱいまでなら資格学校の講座を利用できます。
通信講座では、まだまだ受講は可能です。
通信であればフォーサイトの社労士講座をお勧めします。
初学者の場合
それでは本当に初学者がこの時期から合格は可能なのでしょうか?
あくまでも個人的な見解ですが、全くの初学者であればこの時期からの合格は相当難しいと思っています。
もちろん私自身の経験則ですので、ここから合格してしまう人もいます。
ですが、かなり気合を入れないと合格圏内には届きません。
まず3月から学習を始めるにあたりある程度スケジューラを立てました。
3月中に労働基準法と安全衛生法。
4月に労災と雇用保険。
5月に徴収法と労働一般常識。
6月に健康保険から厚生年金へ。
7月に国民年金と社会保険一般常識。
8月に総仕上げ。
このスケジュールで間に合うかと思いましたが、7月の1度目の模擬試験の時点で厚生年金が手つかずだった。
そのため、社会保険に関しては模試の結果はボロボロ。
社会保険だけならいいが、3月、4月に学習していた労働基準法や雇用保険の知識もかなり抜け落ちていました。
つまり7月から年金科目に加え社会保険一般常識。
法改正や白書対策なんて考えると復習している時間がない。
社労士試験は、科目数が多いため、新しい科目を学習しながらも、少しずつ既に学習済みの科目の復習を積み重ねていかないといけません。
どんどん新しい知識をインプットして、古い知識をアウトプットしながら定着させていく作業が必要になってきます。
ですので、3月からとなると相当厳しいスケジュールになってしまうのです。
資格学校の勧誘は?
おそらく資格学校に相談に行けば「今からでもやり方次第で十分間に合います。実際合格された方もいます」
という誘い文句で入学を促してくるでしょう。
ですが、それは資格学校だって商売だから仕方ないんです。
半分無理だとわかっていても誘い込むのが仕事なので。
以前社労士ではありませんが、ある資格学校の営業担当と話をしたことがありました。
「50歳過ぎた人が今から学んで資格取れば就職ありますか?って聞いてくるんだけどある訳ないんだよね。でも商売だから無いとは言えない。つらい仕事だよ」
これが勧誘する側の本音なのかもしれません。
まとめ
完全な初学者の方が3月から合格するのは相当大変です。
さらに近年の社労士試験は合格率も下がり、問題も難問化してますので対策はかなり困難になっています。
ですので、今年一発で合格しようと考えず2年、3年で合格するという計画で学習を進める事を推奨します。
今年は6割から7割程度の力で挑戦し、どの程度出来るか?を計測し、来年100パーセントの力で再挑戦する。
そう考えれば今からでも充実した学習が出来ると考えています。
来年も試験はやってきます。
学生の受験と違い何回でもチャレンジは可能なんです。
今年何が何でも一発合格と考え過ぎず、数年のプランで挑むのも社労士試験攻略に有効な手段です。