指示待ち人間
指示をされないと自発的に仕事をすることが出来ない人は「指示待ち人間」などと呼ばれます。
あなたの会社にも一人や二人くらいいるのではないでしょうか?
新入社員のA君は、何も言わなくても勝手に動いてくれるのに、B君は逐一指示しないと動いてくれない。
なぜ指示待ち人間は自発的に動けないのでしょうか?
いくつかのパターンに分けて見てみます。
自分の仕事だと思ってない
前述の社長さんの例のように、たくさんの荷物が届いたとします。
その荷物を社長さん自らが仕分けして運んでいる。
でも自分の仕事は総務だから、自分の仕事は営業だから、自分の仕事はエンジニアだから。
という形で自分が対応する業務以外はやらない!というタイプの人は指示待ち人間になる傾向が高いようです。
日本の会社は、残念ながら海外の企業のように職務給という文化ではなく職能給という文化が浸透しています。
職務給の場合、職務に応じた給与体系になりますので、同じ仕事をしている人はみんな同じ給料になります。
ですが、職能給の場合は、従業員の職務遂行能力に応じて給料が決まる。
つまりは、自分の持ち場だけやっている人は給料上げられないんです。
海外では自分のことだけやってればいいのかもしれませんが、日本の企業の場合はある程度「空気を読む能力」が必要になるのです。
それがいいのか悪いのか?議論はありますが、現状の社会がそうなのだから仕方がない。
自分の仕事だけやってればいい!という気持ちを捨て、目の前で困っている人がいたら助けよう!と指導していく必要があります。
チームとして行動できない
チームとして行動できないタイプも指示待ち人間的要素が高くなります。
例えば、一つのチームでメーリングリストを作り仕事をしているようなケース。
Aさんがある日休暇を取りました。
その日に、こんなメールがメーリングリスト宛てに届いたらあなたはどうしますか?
~~~~メール~~~~~~~~
株式会社〇〇 A様
お世話になっております。〇〇興業のZです。
先日問い合わせしていた件ですが、緊急で回答が
必要となりました。
お手数ですが、本日中に何かしらの回答をいただけ
ませんか?
~~~~メール~~~~~~~~
こんなメールがメーリングリストに来ているのにあなたはスルーしますか?
Aさんがお休みの時に来たメーリングリスト宛てのメール。
本文の宛先がAさんでも、メール自体はメーリングリスト宛てに来ているのだからチームみんなのタスクと考えるべきです。
だからAさんが不在でもわかる範囲で回答だけは返信しておくべきでしょう。
~~~~メール~~~~~~~~
〇〇興業 Z様
お世話になっております。株式会社〇〇 Bと申します。
大変申し訳ございませんが、本日Aは休暇を取得しているため
代理で私より回答いたします。
先日問い合わせいただいた件ですが、長い期間お待たせして
恐縮なのですが、現在担当業者にて調査中のステータスとなります。
そのため詳細に関しては、もうしばらくお待ちいただくよう
お願い申し上げます。
明日以降、Aが出社しましたら改めて回答をお伝えするように
申し伝えておきます。
~~~~メール~~~~~~~~
というようなワンクッション入るメールを送信しておいてくれるとAさんは助かるものです。
自分が所属しているメーリングリスト宛てのメールは自分の仕事。
その意識を持たせないと、チームとして行動できない人間になってしまいます。
他人に責任を押し付ける
これオレのせいじゃないし。
そもそも社長がやれって言ったからやっただけだし。
と責任を他人に押し付けるタイプは、早めに改善を促さないと指示待ち人間化してしまう可能性が高くなります。
そんなタイプの人には、ある程度責任感を持たせた役職につかせるのも手です。
主任だとか係長などの役職をつけ、部下を持たせて仕事をさせることで改善することもあります。
自分がリーダーになれば、ミスがあれば自分の責任。
自分で仕事を請け負う立場になれば、指示待ちじゃ仕事が出来なくなるはずですので。
まとめ
指示待ち人間の人は、基本的に上記のような機転が利かず言われないと気づかないという本質的なものが大きく作用するようです。
こいつは指示待ちで動かないなぁ、と感じたら逆に常に指示をして待つ時間を与えないようにすることも改善の手段です。
はいそれやって、それ終わったらこっち。
という形で。
ですが、ずっと管理はしてられません。
ある程度自分で切り開くようになってくれないと、上司としては困ります。
そのためにも以下が大事になってくるのです。
自分の仕事を決めつけない
チームとしての仕事を心がけける
責任感を持つ
まずはこの3つを徹底し、指示待ちタイプを改善していきたいところです。