10年後に食える仕事は何か?
10年後に食える資格は何か?
今から仕事を探すなら10年後も20年後も安泰の仕事をしたい。
10年後役に立つ資格を取りたい!
と思う気持ちはよくわかるけど、10年後なんて想像したって意味がないですよ。
というお話です。
10年後の未来
10年前の今頃
10年前といえば2008年。
2008年ってどんな時代だったのか?
この年最も多きなインパクトを与えたのはリーマンショック。
アメリカの大手投資会社リーマン・ブラザーズが経営破たんしたことで、世界的な経済危機が訪れました。
1900年代の世界大恐慌の再来だと言われ、日本経済も大きなダメージを受けました。
その数年前はITバブルだとかIT時代の幕開けなどITが注目を浴び、日本経済も上向きでしたが、リーマンショックを機に経済はジェットコースターのように沈んでいった。
この景気が戻るまで何十年かかるんだろうか?
と心配されましたが、日本の景気は徐々に活気を取り戻し、アベノミクス効果もあったのか日本経済はいま活況を取り戻しています。
2008年のユーキャン流行語大賞に輝いたのは、「アラフォー」と「グ~」。
エドはるみさんのギャグが流行りましたが今時誰も覚えてません。
ということは、次の10年後ブルゾンちえみさんとかピコ太郎の存在とかを覚えている人もいないでしょう。
それくらい10年という歳月はすべてを塗り替えてしまいます。
億万長者になるには?
一昔前億万長者になるにはどんな方法があったでしょう。
- 会社経営者
- 投資家
- プロスポーツ選手
- タレント
- 宝くじの当選者
こんなものじゃなかったですか?
10年前こんな人たちが億万長者になるなんて夢にも思っていなかったんじゃないでしょうか?
ちょうど10年前の2008年11月、サトシナカモトという正体不明の人物により発表された仮想通貨ビットコインの論文。
これが瞬く間に世界に広がり、たったの10年でビットコインで億万長者になる人が続々と表れたのです。
現在の仮想通貨市場は2兆円をゆうに超えているという話もありますが、今後さらに広がりを見せるかもしれません。
10年前には影も形もなかった通貨が、10年後億を超える資産になる時代なんです。
弁護士資格ですら
日本の資格の最高峰といえば間違いなく弁護士です。
以前は弁護士といえば、お金持ちとイコールでつながるほどの権威をもった資格でした。
ところがそんな弁護士資格ですら、存在を危ぶまれる状況になっているのです。
平成18年に採用された新司法試験により、弁護士資格の間口が広がり、弁護士の数は増加の一歩をたどることになります。
それにより、弁護士余りの時代が到来し、弁護士の就職先がなくなったり、消費者金融への仮払金請求というような危険極まりない仕事ばかりが増える事態になりました。
そんな消費者金融の仮払金バブルも崩壊し、弁護士会は次の食い扶持を探す、そんな厳しい時代に突入しています。
弁護士余りにより今まで安泰だった領域に弁護士が食い込んでくる時代です。
税理士も社労士も行政書士も、もはや安泰ではないんです。
こんな時代なのに10年後に食える資格なんて探したところでムダでしかありません。
資格は意味ないのか?
ですが、資格取得に意味がないはずがありません。
難関資格を取得することにより、業務の範囲は広がり、就職・転職には大きな武器になることは間違いありません。
さらに行政書士の丸山先生が仰られるように、資格を利用して起業するという考えを持っていれば、資格は強烈な輝きを発揮するのです。
起業するにもアイデアや資金がない!
という人は、資格を取得することによって自然に信頼という看板を手にすることができるのです。
資格業は、資金も在庫も営業所も必要なく始められる失敗しにくいスモールビジネスです。
周りを見回せば、大きな成功を収めていなくても、そこそこの成功であればみんな確実に叶えています。
資格を取ればなんとかなる!というものでもありませんが、資格を取ることでチャンスは大きく広がるはずです。
まとめ
10年後も20年後も食うために大事なのは、変化を受け入れることでしょう。
AppleのiPhoneが発売されたのは2007年です。
当時iPhoneを利用している人はごく数名で、多くの人はガラケーを利用していました。
それが今では「まだガラケー使ってるの?」と言われてしまう時代です。
これから10年後、スマホよりももっと便利なデバイスが世間を席巻する可能性は十分あるでしょう。
AIにより働き方も変わり、今まで人間がしていた仕事が機械に置き換わる。
そんな激動の10年になるはずです。
見えもしない10年先を見るのではなく、1年1年時代の変化をじっくりと観察し、常に新しい技術をどん欲に受けれいる姿勢、変化に柔軟に対応できる姿勢、これが大事になるはずです。
10年後食える資格を探す行為は、10年以上変わりたくない!と変化を拒んでいる消極的な気持ちの表れです。
10年後も新しい時代に対応できる能力こそ、10年後求められる真のスキルなのかもしれません。