社労士試験の難易度は高いのでしょうか?
近年の合格率は一桁の前半になってきていますので、この数字だけをみるとしり込みしてしまう気持ちはわかります。
ですが、キッチリと攻略すれば数年単位、うまくいけば一発で合格することも可能な資格試験なのです。
目次
社労士試験の難易度
合格者の推移
まずはこちらをご覧ください。
社労士試験の合格者の推移と合格率を現したグラフです。
一時は合格率が10%を超えている時代もありましたが、ここ数年は一気に合格率が下がっています。
特に2015年は合格率が2.6%と社労士史上最低の合格率となり、物議をかもしたこともありました。
確かにこの数字だけをみると私なんかじゃ絶対無理。
合格なんてできるわけない。
と思ってしまうかもしれませんが、そんなに警戒しなくても大丈夫なんです。
社労士試験は、やり方さえ間違えなければどんな人にも合格のチャンスがあるんです。
受験資格
どんな人でも合格できるチャンスはあると言いましたが、社労士試験は受験資格をクリアしていないと試験を受けることができません。
ですので、まずは自分が要件を満たしているかを確認する必要はあります。
こちら社会保険労務士試験オフィシャルサイトに受験要件は掲載されています。
かいつまんで説明すると大学、短大、5年制の高校いわゆる高専を卒業している人、もしくは一定の実務経験がある人、または一定の国が認めた資格を有している人は受験資格を満たしています。
受験資格がないと試験を受けることすらできませんのでご注意ください。
こちらでもわかりやすく解説しています。
社労士試験を受けるための受験資格をわかりやすく解説してみる合格率の真実
資格試験に挑戦するとき、まず最初に合格率から見て判断するという人も多いのではないでしょうか?
確かに合格率1~5%という割合を見てしまうと、100人受けて数人しか受からない。
となると意欲が萎えてしまうのも理解できます。
ですが、社労士試験に限らず合格率は必ずしも的確な数値ではありません。
こちらの記事をご覧ください。
社労士試験の合格率に隠された5つの真実- 本気で合格を狙ってない人
- ひやかしで受けている人
- 途中で帰っちゃう人
- 寝ちゃう人
- 会社の指示で受けている人
- 半分記念で受けている人
- 状況調査で受けている人
などなど、受験者数の中にはそもそも合格するつもりで受けてない数多く含まれているのです。
この数字を明確に表すことはできませんが、その人たちの割合は少なく見ても30%程度、多いときは40%以上いるのかもしれません。
残りの70%くらいが合格を目指している人ですが、その中でも本気で勉強して臨んでいる人はさらに少数だと考えられます。
ですので、合格率という数字にあまりとらわれすぎてはいけないんです。
合格率の高い資格
合格率をみてしり込みしてしまうのもわかりますが、そもそも合格率が高い資格は世間的に高評価を受けることはできません。
唯一の例外として医師国家試験だけは、合格率が高いのに価値がある試験ですが、医師の場合はその前段階の医学部というハードルが高くなっていますからね。
普通自動車の免許とか英語検定の3級以下だとかMOS試験のように合格率の高い資格はそもそも高評価は得られないんです。
ですので、ある程度合格率の高い資格に挑戦しなければ、自分の価値を高めることはできません。
社労士は合格できるのか?
社労士試験は確かに難易度が高い資格の一種と言えます。
ですが、10年も20年もかけないと合格できないような資格でもないんです。
やり方次第で誰でも合格圏内には届くのです。
その理由としては以下が挙げられます。
マークシート方式である
社労士の選択式は、以前までは記述式だったのですが、近年は全試験マークシートになっています。
記述式、論述式になると攻略するのに苦労しますが、社労士はすべてマークシートなので攻略しやすい部類の資格試験なんです。
特に近年、択一式の合格点が高くなり、比率が高まっていますが、択一式は勉強すればするほど実力が伸び点数を伸ばせる試験方式です。
そのため、他の試験にくらべて攻略しやすい試験となっています。
短期間の詰め込みが効果を発揮する
マークシートという点もあるのですが、社労士試験はいかに直前の短期間で詰め込むことができるかが勝負の分かれ目です。
1月から6月までどれだけ勉強したかではなく、7、8の2か月間でどれだけ集中したか?が重視されてしまうので。
何年もかけてコツコツと積み上げていくというよりは、一気に詰め込んで吐き出すタイプの試験。
だから初心者でも一発合格が可能な試験なんです。
試験範囲が限られている
社労士試験の試験科目はこちらです。
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 労働に関する一般常識
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 社会保険に関する一般常識
もちろんこれだけでも試験範囲は膨大なんですが、社労士という資格の性質上さらに科目を増やしては?という議論はかなり前から行われているようです。
社労士が単なる社内の手続き業務だけでなく、労働問題や訴訟にからむ案件にもいずれ立ち会う可能性があるのであれば、憲法や民法を試験範囲に含める必要があるのかもしれません。
そうなるとただでさえ広い試験範囲があり得ないほど広がります。
ですが、今のところまだ試験範囲の拡大は実現化されていません。
今の試験範囲のままであれば、数年で十分攻略が可能なのです。
結局合格できるのはどんな人?
社労士試験に受かる人は特別な人ではありません。
合格者の多くは会社員となっています。
会社員でありながら、年間800~1200時間といった猛勉強をこなすことができた人が合格しているんです。
合格するためにはこちらを参考にしてください。
社労士試験に合格するために必要な8つのポイントを徹底解説とにかく没頭するだけです。
1年間、自分を徹底的に追い込める人、これが合格できる人なんです。
逆に言えば合格できない人は、これだけ勉強できなかった人。
自分に甘かった人です。
難易度は高いかもしれませんが、生活を変えすべてを社労士試験に捧げることさえできれば、合格は決して遠いものではありません。
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