当ブログは、社労士試験合格を目指す方と労働関連の悩みを抱えている社長さん向けにネタを書いている。
しかし、時々「社労士 食える」とか「食える資格」というようなキーワードでのアクセスがある。
もちろんそんな方向けの記事も書いているからなんだけど、やっぱり食える資格って誰しも気になるらしい。
ということで今回は食える資格というキーワードを真剣に考えてみたいと思う。
食える資格
人はなぜ食える資格を探すのか?
そもそもなんで人は食える資格を探すのだろうか?
食えるたって本当に食える訳ではない。別にグルメツアーをしたい訳じゃないのは分かりきっているがなぜか探してしまうもの。
恐らく将来食える資格や将来食える仕事というキーワードでネット検索している人は、現状の自分の仕事やぼんやりとした自分の将来に不安を感じているからなんじゃないだろうか?
私が社労士資格を取得した時もそうだった。
自分はこの先どうなって行くのだろうか?ただ漠然と会社に勤め、ダラダラと仕事をしているだけでいいのだろうか?生まれたばかりの子供を大人になるまで守ってやることが出来るのだろうか?
不安だらけの日々だった。
だからこそ、コレという何か!絶対的に自身を持てる何かが欲しかった。
そんな意味合いを社労士という資格に込めていたのかもしれない。
みんな不安だから、自分の現状に満足できないから、資格を取ったら何かが変わるんじゃ?資格を取れば将来の不安は軽減されるんじゃないか?そんな理由で食える資格を探しているんだと思う。
資格を取れば食えるようになるのか?
それじゃ資格を取れば食えるようになるのか?
まず資格を取ると食えるという定義を決めないと話が前に進まないので、ここでは資格で食えるとは資格を取れば企業や団体に属することなくフリーとして仕事を請け負うことが出来て、生活には困らないという事を食えると表現しよう。
待ちを歩いていれば、○○法律事務所だとか○○一級建築士事務所だとか○○会計事務所なんて看板を良く見かける。
中を見てみると従業員は数名で、壁に額がいくつもぶら下がっていて、奥の方に偉そうなオッサンが見えたりする。
典型的な開業型個人事務所だ。
こんな人達は、間違いなく資格で食っている。
とはいえ、資格で食えるようになるまではいろんな苦労や努力があったんだと思う。
中には、親子2代とか3代で○○士という人もいて、そんな人達は親の事務所を受け継いでるからそれほど大きな苦労も無かったと思われがち。
でもその人達だって自分の事務所の業務を守るため日々苦労は耐えないはず。
だから資格を取れば食える!ってほど安直なものではないし、それはどの資格に関しても言える事。
開業しやすい、しにくいは、資格によって差はあるが、資格を取ってから食えるようになるまではスゲー努力が必要って事はどんな資格でも同じこと。
一昔前のように、競争勢力もなく、事務所を構えてれば向こうから客がやってくるというような時代ではない。
今まで官公庁に守られていた独占事業の分野に今は企業も参戦してくるようになった。
同業のライバルたちも生き残りに必死になっている。
だから、自身の能力に磨きをかけ、人柄や人脈を駆使して顧客を集め、さらにインターネットや広告などを駆使して新規顧客を開拓していかなければならない。常に進化し続ける必要があるのです。
しかも個人事務所の場合、このような作業を自分一人ないし若干名の従業員で全部こなさなければならない。
サラリーマンの方がよっぽど楽チン。資格業って食っていくって結構大変な訳。
なので資格を取れば食えるようになる訳ではなく、資格を取ったらその資格で食えるようにならなきゃいけない。
資格で食っていくためには、資格を利用して売り上げを上げる経営者にならなきゃダメなのです。
大抵の人は難関資格を取っただけで満足してしまう。
資格取るために散々努力したんだから、経営の努力なんてしたくない!なんて考えの人はそもそも資格で食う(独立してやっていく)事は出来ないので、資格を利用して雇われの道を選んだ方がいいでしょう。
どんな資格が食えるのか?
わかったよ!資格取っただけじゃダメなんでしょ!資格取った後いろいろ経営者として努力しないとダメなんでしょ。
そんなんわかったから、じゃあどんな資格取ればいいんだよ!
と聞かれても正直私にはわかりませんw
弁護士でも、医師でも、司法書士でも、公認会計士でも、税理士でも、社労士でも、行政書士でも、一級建築士でも、ファイナンシャルプランナーでも、中小企業診断士でも、土地家屋調査士でも、不動産鑑定士でも、弁理士でも、あらゆる資格を持っている人でも、食えてる人もいれば、食えてない人もいる。
残念ながらこれは全部の資格で同じこと。
なのでどんな資格を取れば食えるのか?ではなく資格で食えるようになりたいのなら、まず何かの資格を取らなきゃ始まらない。
10年後この資格が有効になるはずだ!30年後絶対この資格が有利なはずだ。
そんなもん10年経ってみなきゃわかりません。
30年後なんて生きてるかどうかすら怪しいでしょ。
将来が不安、資格でも取っておけばなんとかなるなんて考えじゃ資格で食う事は相当難しいでしょう。
でも資格は取らなきゃ何も始まらない。
まず資格を取るための試験勉強という苦行すら乗り越えられないようじゃ、資格で食うための資格すら手に入れることが出来ない。
まぁ最終的に何が言いたいかというと、迷っているくらいなら何か資格を取ってみりゃいいじゃん。挑戦してみりゃいいじゃん!って事。
スタートラインに立たない事には何も始まらない。
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