社長と社員のギャップ
社員にはわからない
ソフトブレーン株式会社の創業者宋文洲氏がこんなことを仰られていました。
「経営者にしか見えないものがある」
ある経営者は、自分で独立するまでは全く気付かなかったのか?もしくは全く気にしてなかったのか?経営者になった途端、床の汚れや壁の汚れが見えるようになったんだそうです。
そうなんです。経営者にならない見えないモノというのが実際にあるのです。
経営者になってしまうとそんな気持ちが理解しずらいものですが、飲食店の経営者がアルバイトの店員を雇ったと思えばわかり易い話です。
アルバイトの店員は時給1000円で夜の5時から10時までの5時間契約だとします。
飲食店の経営者だったらアルバイトを雇っている時間は、とにかく客がイッパイ入って混雑して繁盛して欲しいところです。当たり前ですよね、お客が入れば入るほど売り上げが上がるし利益も伸びる。バイトを雇ったかいがあるってものです。
一方のアルバイト店員は、店が混もうと空いてようと5時間働けば5千円。どっちでもいいとゆーか、むしろ暇な方がいいんです。あんま働かずに5千円貰えるから。
店長は客が入らなければバイトにビラでも配って来い!と思うでしょう。バイトは客なんて入らなくてもいい、5千円貰えればいい。
でもあんまり客が入らないとバイトなんか雇えないんだぞ!と言うんなら別のバイト探せばいい。
極端な例ですが、これが雇う側と雇われる側の違いなんです。
いつまで経っても雇われ人
部長とか事業部長とかの肩書きを与えたところで結局雇われ人という立場は変わらない。前述のアルバイトの子よりは、意識は高まっているのは間違いありませんが、自分が会社を支えているという意識は、経営者にならない限り植えつくことはありません。
自分が利益を上げられなくても結局なんとかなるんでしょ?
赤字出してても社長がなんとかしてくれるんでしょ?
自分の給料だけはキッチリと払って下さいね。
結局会社に雇われている限り、責任を与えられない限り、これ以上の成長は望めないのです。
経営的立場になって欲しいのなら
本当に部長さんに経営者としての意識を持って欲しいのなら、中途半端な事はせず取締役に選任し事業部長としての権限を与えるのも一つの手でしょう。
自分で数字を見て、自分の役員報酬はどこから出ているか把握させる。
どうすれば自分が担当する事業は黒字になるのか?利益があがるのか?一つの事業を完全に任せる。
社員数の少ない中小企業でここまで出来る会社はそうは無いと思いますが、自分と同じ立ち位置に立たせないのならこれくらいの事はさせないとなかなか意識は変わらないでしょう。
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