先週末大手資格学校TACで中間模擬試験が開催されました。
最も多くの受験生が受験する模擬試験ですが、結果はいかがでしたでしょうか?
結果が悪かった人も良かった人もいると思いますが、今回は悪かった人にスポットを当てて話してみます。
模擬試験の結果
まず模擬試験の結果がD判定やE判定でも合格できるのか?
結果から先に言えば、十分合格は可能です。
社労士試験は、長期間の勉強よりもとにかくラストスパートがモノを言う試験。
ですので、今の時期の遅れはここからのがんばり次第でいくらでも取り返せるといういう事。
なので今回の結果に対してあまり悲観的になる必要はありません。
ですが、模擬試験は今の自分を知ることが出来る自己分析の場。ここで冷静に自分を分析しておかないと、いくらスパートをかけても届かないということになるので要注意。
それでは、パターン別に分析してみましょう。
全科目網羅できてなかった人
現時点で厚生年金や健康保険、一般常識の学習が追いついていなくて、点数が伸びなかったという人。
この手のタイプの人は、最も危機感を募らせて欲しいです。
筆者は実質2年目での合格(実際には3回目)だったのですが、1年目の中間模擬試験の時がまさにそんな状態。
年金科目と一般常識まで学習が終わってなかったため、その科目は当然のように1点とか2点くらいしか取れなかった。
しかもその状態で労働科目は完璧になっていればいいが、労働関連の知識も抜け落ちて来ている。
この状態の場合、今から年金科目や一般常識科目をある程度仕上げ、そこからさらに労働関連の知識を押し上げなければいけません。
それには、残り2ヶ月弱だとかなり厳しい戦いが待っています。
とはいえ、まだ時間はある。
もし全科目網羅できなかったという人は、必ず次の模試までに全科目の学習をすませ、さらに前半に学習した科目の復習を始めておきましょう。
択一式で撃沈した人
選択式はそこそこだったけど択一がボロボロだった!
という人もここからさらに気合を入れなおす必要があるでしょう。
なんだかんだ言っても社労士試験は択一式重視の試験です。
年々、択一の合格点は上がっていますが、選択式は毎年科目補正が行われる。
つまりは選択式は実力者でも取りこぼす試験方式で、択一は実力者はキッチリと点が取れる試験方式ということ。
なので択一式がボロボロということは、まだ芯となる知識の部分にグラつきがあるということ。
ただ択一がボロボロだったのであれば、処方箋はある程度見えています。
問題演習が圧倒的に足りていないのだと思われます。次の模試までに問題演習の割合を増やしてみるのも得点力アップの秘策かもしれません。
選択式でコケた人
社労士試験は、ご存知のように総合点が合格ラインに達していても、ある科目で基準点を割ってしまったら合格出来ない試験です。
つまり得意科目を作るよりも、苦手科目を作らないことが大事な試験と言えるでしょう。
ですので、資格学校の模擬試験は、択一式でそこそこの点を取ってても、選択式のある科目で1点とか0点とかやってしまうと合格判定はCとかDまで下がってしまいます。
ただこの手のパターンで合格判定が低かった人は、それほど悲観的になることはありません。
筆者も模擬試験の選択式は良かったのに、択一式の1科目で1点とかやらかしてしまいC判定とかだった気がします。
模擬試験の選択式試験は、時にはかなり捻り過ぎていてあまり参考にならない出題の時もあるのです(本番も捻り過ぎる時は多いけどw)。
なので現時点で選択式でコケたって何も気にする必要は無い。むしろ択一が良いのであれば、自信をつけてもいいでしょう。
だけど、選択式といえども明らかに回答できる問題を落としている場合は、その部分の見直しは強化して下さい。
目的条文を間違えたとか、基本的な出題なのに間違えただとか。
本番ではその間違いは命取りになりますので。
誰もが取れる問題を落としている
総合して正答率が高い問題を落としているということは、現時点で理解が足りていない、もしくは細かい数値の記憶があいまいということです。
残り1か月弱の段階で理解が足りていないということは、基礎知識が定着していません。
最後の追い込みに入る前に、今一度参考書を読み直してもう一度理解を高める学習時間を作った方がイイでしょう。
一方細かい数値の記憶があいまいな方は、それほど危機感を覚える必要はないかもしれません。
細かい数値の暗記は、最後のラストスパートで極めればイイんです。
数字の問題に苦手意識があるという人は、残りの1か月弱で徹底的に数字の記憶を深めていきましょう。
コメントを残す