勤務時間中の飲酒って通常ご法度なものですが、ビールではなくノンアルコールビールならどうなんでしょうか?
勤務時間中の飲酒
勤務時間にお酒を飲むケース
一般の企業の就業規則には、勤務時間中の飲酒の禁止という条文をわざわざ個別に記載しているケースはかなりレアでしょう。
というのも勤務時間内に飲酒するケースってそこそこあったりするものなので。
筆者の知人から聞いた話なのですが、業界によってはお昼からランチと一緒に普通にビールを飲むのが当たり前の風習になっているところもあるそうです。
また営業さんが接待ゴルフの際にランチでビールを飲むなんて事もよくあること。
特に普段お酒を飲まない会社でも年末の最終日、納会と称して勤務時間中からお酒を飲んでしまう会社は多いのではないでしょうか?飲食店業界では、お酒を試飲しなければいけないという事もあるでしょうし、そんな意味でも就業規則に勤務時間中の飲酒を明確に禁止事項を盛り込むというのはあまり聞いたことがありません。
ですが、さすがに一般の営業職や事務職、製造業やサービス業などの職業で、お昼休み時間ましてや勤務中にお酒を飲むという行為を許可する訳にはいかないでしょう。
でもノンアルだったらいんじゃね?と聞かれると、確かにう~んと唸ってしまいます。
勤務時間にノンアルコールビールはダメなのか?
発言小町に30代の女性が勤務中にノンアルコールビールを飲んでいたら出勤停止の処分を受けたと書き込みがあったようです。
その女性はお酒が好きで、我慢できなかったから自分のデスクでノンアルを飲んでいたんだとか。
ノンアルがOKかどうかはさておき、この状況だけを聞いた判断としてはこの女性の行為はNGであると感じます。
会社の就業規則には、服務規程という簡単言うと会社で働くための最低限のルールが定められていると思いますが、さすがにその規定に仕事中ノンアルコールビールを飲んではいけないとは細かく書いてはいないでしょう。
ですが、デスクでノンアルとはいえ飲酒するという行為は企業の秩序を乱すこととみなされて仕方ありませんので、最悪処罰の対象となっても文句は言えないのではないでしょうか。
会社のデスクというのは、会社から貸与された勤務場所です。自分の場所のように思いがちですがそこは会社のスペースですからね。ただ、この女性は出勤停止の処分を受けたようですが、出勤停止イコール減給処分と同様となりますので、さすがにそれだけの処分としては処罰のように感じます。
まぁここだけ切り抜いて話を聞いているので、当人の日ごろの勤務態度まではわからないので、なんとも判断し難いのですが。
結論
勤務中にノンアルコールビールを飲むのが服務規程に反するかどうか?というのはちょっと難しい判断です。
例えばデスクでお弁当を食べながらノンアルを飲んでいたら確かにちょっと違和感はありますが、ランチで外食している席で、気分転換のためにノンアルコールビールを飲んだのであればそれほど咎められる事もないでしょう。
なのでこの手の事例は「程度による」と考えた方がいいかもしれません。
いくらノンアルとはいえ、勤務時間中に飲むのはご法度でしょうし、お昼休みに飲むとしても毎日毎日だとさすがにちょっと行き過ぎです。
喫煙にしたって、勤務時間中に喫煙所で喫煙する分には問題ありませんが、喫煙所に入り浸るほど喫煙していたり、正規の喫煙場所以外で喫煙している場合は処罰の対象となります。
会社の秩序は、いくら就業規則で定めたところで全て完璧に網羅することはできません。
必ず人の目や人の温情などがそこに介入してくるのです。
だからこそ程度をわきまえて行動することが、労働者のエチケットなんじゃないでしょうか。
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