2017年社労士試験申し込み者数が大幅減!その最大の要因は?

2017年社労士試験の申込者数が発表されました。

今年度の申込者数は約49,900人。

ついに5万人を割ってしまったようです。この申込者数が示すものとは?

2017年社労士試験の申込者数

ピークから約2万人減

社労士試験の申込者数で最も多かった年は平成22年。その年の申込者数はなんと70,648人。

奇しくも私が合格した年なんですが、その当時と比べて約2万人も減ったことになります。

例年申込者数から約1万人近くは棄権してしまうので、恐らく今年の受験者数は4万人を割るでしょう。

なぜここまで社労士試験の受験者数は減ってしまったのだろうか?

社労士の人気が下がっている?

もしや社労士試験自体の人気が下がってしまっているだろうか?

もちろん社労士試験のアンケートを全国的に取ったわけではないのでわからないが、一(イチ)社労士として肌で感じることは、社労士の人気は落ちるどころか需要はどんどん増えている

個人的にも様々な相談やオファーをいただくが、正直回っていない。それほど社労士の需要は増えている。

世間を見回せばそりゃそうだ。と大抵の人は感じるかもしれない。

昨年発生した大手広告代理店での新入社員の自殺騒動。

コレにより日本中の会社が大きくコンプライアンス遵守の方向に動いている。もちろん以前からコンプライアンスの遵守は至極当然のことではあったが、これまでは騒ぎにならなきゃまぁイイやという慣習は少なからずあった。

それが今ではブラック企業という言葉も当たり前になり、大企業だけでなく中小企業、零細企業にまでも労働法絶対遵守の機運は高まっている。

こんな時こそ人・モノ・金の人を守るべき社会保険労務士の需要は大きく高まるのは間違いない。

これからも社内での社労士の立場、開業としての社労士の立場は益々重要になるはずで、社労士人気が下がるとは到底思えない。

ではここまで大きく申込者数が減る本当の理由は何なのだろうか?

試験難易度

社労士試験の申込者数が大幅に減った原因の多くは、社労士試験の難易度の向上だろう。

難易度が上がったのか?それとも合格者数を絞ってきたのかどうかは定かではないが、ここ数年確実に合格率は下がっている。

2015年にまさかの2.6%という合格率にまで下がった事は大きな物議を醸す事となったが、昨年の合格率も4.4%と大幅に引き上げられる事はなかった。

2013年も合格率5%台とここ数年合格率は一桁の前半まで落ちている。

合格率だけを見れば司法書士試験とほぼ同等にまで下がってしまった。

合格率10%台ならば10人受ければ1人受かる。100人受ければ10人受かる。1万人受ければ1000人受かる。

そのくらいには入れるんじゃないか?という希望の芽が出てくるもの。

それが合格率2%台、4%台。4万人受けて1000人程度までしか受からないのでは、多くの人は最初から及び腰になってしまうもの。

これが申込者数減の最大の要因ではないだろうか?

しかしこちらの記事にも書いたように合格率なんてまやかしでしか無い。

初めて受験される方は是非一度読んでおいて欲しい。


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