新卒で会社に入った人の3割程度は3年持たずに辞めていくとよく言われる。
3年どころか半年、いや3か月も持たずに辞めてしまう人もいる。
そんなに早く辞めてしまっていいの?と思うかもしれないが、別に辞める時期に制限は無い。
辞めたくなったら辞めればイイ。だが辞める前に少しだけ考えてみたい項目をお伝えしよう。
辞める前に考える事
入社するために
一人の新人を入社させるために、会社は事前に投資をしている。
就職・転職サイトや雑誌への広告掲載は1カ月で数十万円かかる。
人事・採用のスタッフにもお金がかかる。
入社の手続きをするための総務のスタッフにもお金がかかる。
つまりは、入社した時点であなたは会社に損失を与えているのだ。
その損失を解消するためには、数年間勤務して会社に利益をもたらす必要がある。
半年とか数カ月で会社を辞めるという行為は、会社に損失を与える行為ということを認識しよう。
何度も同じことを繰り返せば、その度に毎回会社に損失を与える事になるのだ。
社風に合わせる
入社後数カ月で社風が合わないという理由で辞める人を良く見かける。
確かに入社直後の研修で、応援団のように大声を出したりあいさつの練習をしたりという社風は、とても平成の雰囲気とは思えない。だけど、それが会社というモノと割り切った方がイイ。
社風が合う会社なんてそもそも存在しないと思うべき。
社風が合う会社を探すのではなく、社風に自信をアジャストする事。これがサラリーマンに与えられた使命なのかもしれない。
最初の数カ月は違和感があるかもしれないが、社風なんて数年勤めれば呑み込めるようになるものだ。
戦力になる年数
入社して仕事を覚えるまで早い人なら6か月程度、遅い人でも1年もあればある程度仕事が出来るようになるだろう。
とはいえ、それって与えられた仕事が出来るようになっただけ。
与えられた仕事が出来るようになり、そこからお客様と調整できるようになったり、スケジュールをネゴれるようになったり、新たなお客を開拓したりと、総合的に仕事が出来るようになるまでは大体5年くらいはかかるもの。
1人前になるまでどんな職種でも5年は必要と思った方がイイ。
なので5年間我慢できれば、自分を高く評価してもらえるようになる。
転職市場に出ても自分を高く売る事が出来るだろう。3年程度で辞めてしまうと本当の力が付かず、安く買いたたかれる人生になる。
結論
もちろん就業前の契約と大きく条件が異なる。
聞いていた業務内容と著しく異なる。
残業が多く精神的に苦しい。
という正当な理由がある場合は、すぐにでも退職を考えてもイイだろう。
だがそうでない場合は、一度上記の事を考えてみてほしい。
会社を辞めることは簡単だが、一度会社という組織に身を置いた以上、自分一人で働いている訳ではないということが理解できるはずだ。
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