ヤマト運輸の支店の一部に労基署の是正勧告が入ったらしい。
事務所に戻った後の事務作業時間に係る残業代の未払いとの事だが、かなりの時間が計上されていなかったようだ。
物流関連は空前の追い風になっているが、その分負担は想像以上に大きくなってきている。
アマゾンのサービス
過熱するサービス
インターネットショッピングが一般化し、人々の暮らしは益々便利になっている。
これまでは宅配と言えば、ピザなどの出前や昔ながらの酒屋さんの配送くらいしかなかったが、今ではネットで何でも頼める時代。
しかも以前までのネットショッピングは、早くても翌日配送が当たり前だったが、今では当日配送、4時間以内配送など競争が激化しサービスは過熱気味になっている。
そのサービスの負担は、まるまる物流業にかかってしまっている。
時間指定サービスに即時再配達サービスなど、配達員の負担は高まる一方だ。
道路交通法の強化
その上、道路交通法が強化され、以前のように運搬中のトラックを路上に停車する事も難しくなってきている。
やむを得ず電動アシスト付きの自転車にリヤカーのような運搬器具をつけ配達している姿を見かけるが、正直見ているだけで気の毒になってしまう。
過剰なサービスの停止
インターネットショッピングは確かに便利なのだが、これ以上過剰なサービスを続ければ、間違いなく物流業はパンクしてしまう。
筆者は以前ルート配送のアルバイトをしていたことがあったが、自分の担当エリアをある程度想定通りに回る事が出来ればさほどストレスを感じる仕事ではない。
しかし、時間指定サービスや再配達サービスに応じてしまうと、その都度ルートを変更しなければならないため、所要時間は通常の3倍以上になってしまうだろう。
運ぶ荷物の量は同じなのに、時間だけが3倍かかってしまうから、負担だけがどんどん積み重なってしまう。
コンビニ宅配と宅配ボックス
これからさらにインターネットショッピングを便利に使うためには、宅配ボックスが無い住宅用の宅配ボックスの開発を急いだ方がいいのではないだろうか?
玄関先に置いておき、容易に持ち運べない作りにしておけば、その中に荷物を配送することが出来る。
配達員にとってみれば、全住宅に宅配ボックスをつけてくれたら、これほどうれしい事は無いだろう。
後はコンビニ宅配。
自宅に届けてもらわなくてもいいような商品は、どんどんコンビニに届けるように変更していき、いつでも取りに行けるスタイルの方がいいんじゃないだろうか?
便利なインターネットショッピングを今まで以上に活用するためにも、受け取る側もあらゆる可能性を考え、ネットショップも物流も注文者も全てがWin-Winになれる環境つくりをしていく必要がある。
コメントを残す