社長と社員
社長の思い
経営者の方の話を聞いていると、なかなか社員に思いが伝わらないという思いがあるようだ。
経営者はせっかく自分の会社に入社してくれたんだから、なんとか幸せな人生を歩ませてあげたい。
給料だって出来る限りは支払ってあげたいし、福利厚生面でも充実させてあげたい。
社員の交流の場を用意して、社員同士のつながりを大事にし、日頃の疲れを発散させて欲しい。
そんな思いでいつも経営されている方が多い。
とはいえ社員の給料を際限なく上げていたら経営は成り立たないし、懇親会等の場を全て無くして給料に反映させてしまったら、社員の交流の場がなくなってしまう。
社長の思いは社員には伝わらないのだ。
労働者の思い
一昔前の昭和の会社とは違い、今どきの労働者は仕事とプライベートを分けたがる人が増えているようだ。
年に一度は社員旅行に行くという会社が以前は多かったようだが、最近は宿泊を拒む社員も多くなり、昔ながらの会社の雰囲気は無くなりつつある。
社員のために誕生日会を開催している会社もあるが、社員からすればプレゼントなんか自分で選ぶから現金を貰った方がイイ!なんてドライな声も聞こえてくる。
両社の立場
経営者は社員のためを思って日々過ごしているが、残念ながら労働者は会社のためというよりも、自分のため、家族のために働いている人が多いのが現実。
だから社員のためを考える社長の思いは、なかなか社員には伝わらない。
また経営者は会社の成長を常に考え、その方向に向かって邁進しているが、労働者は出来るだけ自分の仕事が減るように努力を続ける。
もちろん会社が成長すれば自分の給料も上がるのは知ってはいるが、労働者は自分の身を守るので精一杯だったりする。
しかも社長が信頼している幹部的立場にいる社員ですら、労働者的考えを持つ人が多いため、社長としては頭の痛いところだろう。
幹部社員ならもっと経営的立場に立って会社の成長を考えてほしい!と願ってもその思いはなかなか伝わらない。
親の心子知らずじゃないが、社長の心を社員はわかってくれない。
だから常に経営者は孤独感と闘い続けなければいけないのだろう。
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