広い範囲に精通しているゼネラリスト。
一つの専門分野に特化しているスペシャリスト。
世の中には大きく分類すると二つのタイプに分かれるが一体どっちの方が稼げるのだろうか?
ゼネラリストとスペシャリスト双方の立場から見ていきたい。
ゼネラリストとスペシャリスト
ゼネラリストは?
幅広い知識を持ちなんでもできるゼネラリストだが、その分器用貧乏という言葉で表現されることもあり、なんでも出来る反面、専門的な知識にかけるケースがある。
会社という組織の場合、この手のタイプは出世しやすい立場かもしれない。
幹部クラスで会社を取りまとめる人間は、専門分野だけでなく経理、法務といった幅広い知識を持ち管理能力のある人材が好ましい。
ゼネラリストは概ね調整力もあり、コミュニケーション能力も高いケースが多く、出世という事だけを考えるとゼネラリストに軍配が上がるかもしれない。
スペシャリストは?
一方特定の分野では誰も寄せ付けないような強さを見せるスペシャリストは、一匹狼的な立ち位置になるケースが多い。
ただスペシャリストになると企業の特定の分野では欠かすことの出来ない人材になるため、その分野で高収入を得られることもある。スペシャリストは、転職にも困らない。
自分の腕一本で食べていける知識も技術もあるため、潰しが効くのはスペシャリストだろう。
社労士の世界では?
社労士の世界でもスペシャリストとして展開している人もいるし、ゼネラリストとして事業を伸ばしている人もいる。
障害年金や助成金に特化したスペシャリストもいれば、手続き業務からコンサルティング、労働保険、社会保険と万遍なくこなす社労士もいる。
社労士の世界でも、どちらがイイというのは無いのかもしれない。
結局どっちがイイ?
筆者は典型的なゼネラリストと言えば聞こえはいいが、究極の器用貧乏である。
システムエンジニアの世界でもサーバからネットワーク、データベース、プログラミングをあらゆる分野をこなしてきた器用貧乏。
そんな器用貧乏な人間から見るとスペシャリストになれる人が羨ましくてしょうがない。
一つの武器に特化し、磨き上げられる人材を見るといつも羨望の眼差しでリスペクトしてしまう。
だがスペシャリストからみれば、何でもこなせる人材が羨ましく見えるらしい。
つまりはゼネラリスト、スペシャリストのどっちが良いという訳ではなく、どちらも活かし方次第という事になる。
大事な事は出来るだけ早い段階で、自分はどちらのタイプなんだ!と気付くことにあるだろう。
器用貧乏タイプの人間が、一つの事だけやろうとしても無理な話。移り気で好奇心旺盛な器用貧乏タイプは、あっちもこっちも手を出したくなるもの。しかし、それで上手くやっていけるのだからそれでいい。
逆もまたしかり。
どちらの方が優れているという議論よりも、究極のゼネラリスト、究極のスペシャリストを目指すべきだろう。
器用貧乏も究極まで研ぎ澄ませば、最強の武器になるはずだ。
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