下流老人にならないための貯金ってそんなに重要なの?

下流老人という言葉が定着し始めているが、年金だけで質素に暮らす生活は確かに苦しいかもしれない。

共済、厚生年金ならまだしも国民年金一本では、よほどの資産が無い限り生活していくことすら厳しくなる。

しかし、だからといって老後のために若いうちからせっせとお金を貯め続ける事はどれだけ大事なのだろうか?

老後と貯金

逃げ切り世代

ここ数年で団塊の世代と呼ばれる70代前後の人達はほとんど現役から退いた。

この世代は高度成長期を駆け抜けてきた世代のため、会社の業績も右肩上がり、終身雇用で給料も年功序列。

退職金もたんまり出て、しかも早い人達は60歳から年金を受給できる。

こんな世代の人は、ある程度の蓄えがあれば、十分老後を生きていけるだろう。

失われた世代

高度成長期が終わり日本は失われた10年もしくは20年と呼ばれる時代に突入する。

経済は右肩上がりどころか成長が止まり停滞期に入る。

当然日本の企業活動も停滞し、今までのように会社に所属してさえすれば、どんどん給料が上がっていく時代ではなくなった。

年金の支給も65歳まで延長されている。今の年金の財政から見れば68歳以上まで引き上げられるのも時間の問題だろう。

そんな時代になっているというのにどれだけ貯金があれば、老後裕福な生活が出来るのだろうか?

老後に必要な事

老後どれだけ貯金があれば幸せなのか?

100万円?1千万円?1億円?

もちろん1億円もあれば十分優雅な生活は遅れるだろうが、一般の会社員が1億円を貯めるのはかなり困難だろう。

となれば頑張って1千万円といったところだが、1千万円なんて収入が途絶えてしまえば数年でなくなってしまうレベルの金額だ。

それならばもっと多くストックしておけばいいじゃないか!と思うかもしれない。

しかし本当にそれでいいのだろうか?

若い頃にしか出来ない事はある。

趣味にしろ遊びにしろ若くないと出来ない事は山ほどある。

それを全て老後の生活のためだけに切り詰める。そんなに老後の生活って大事なのだろうか?

人生80年の時代。60代どころか70代でも元気に動き回っている人達はいくらでもいる。

60歳を過ぎても十分働ける時代なんだから、貯めるばかりでなく、60歳を過ぎても稼げる自分になる努力をすべきではないだろうか?

老後のためにお金を貯めることはもちろん大事だが、貯めるだけでなく、投資や自己啓発のための自己投資にも分散してお金を使っていくべきだろう。

60歳を過ぎてもまだ20年以上人生は続く。

その20年を貯金だけで暮らそうとするから無理が生じるのだ。

あまり老後のために貯金貯金と守りに入らずに、60代以降を元気に暮らすためにどうすればいいのか知恵を絞る事も重要だ。


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