会社への不満
経営者と労働者
日本一社員を幸せにする会社と呼ばれる未来工業という会社が岐阜県にある。
創業者の山田昭男氏は、社員が「常に考える」をモットーに経営し、残業禁止、年間休暇140日、5年に一度会社負担で海外旅行などなど社員にとって理想郷ともいえる会社を作り上げた。
1991年には名古屋証券取引所に上場を果たし、今も尚成長を続けている。
世界的トップ企業となったGoogleもエンジニア天国と呼ばれる企業。
社員食堂は清潔で常に無料。憩いのスペースにはビリヤード台やダーツの台などが置かれているらしい。
そんな労働者にとって夢のような会社も確かに存在するが、あくまでもごく一部の成功例。
日本の90%を支える中小企業では、そこまで待遇の良い会社はなかなか作り上げることは出来ないのが実情だ。
つまりどんな会社に所属しようと不平や不満は少なからずある。
全く不満の無い会社で働きたいと思うのなら、その時点でサラリーマンという選択肢を捨てるしかないだろう。
サラリーマンとは
会社という組織で働く以上、経営者の判断には従わなければいけないし、上司の指示には従わなければならない。
会社の風土が嫌でも馴染まなければならないし、つまらないと感じる仕事でもこなさなければならない。
自分という主張を封じ込め、会社が求める社員像になることが良きサラリーマンの理想像。
つまり会社に不満があるからと言って、その不満を改善する要求を出すのではなく、ある程度の不満は飲み込むのがサラリーマンの仕事と言ってもいいかもしれない。
どうしても不満が解消しないのであれば、試しに転職してみるといい。
そこでどんな会社に行っても不満が尽きることはない事に気付くだろう。
どうしても嫌なら
自分の主張を押し殺すことは出来ない。嫌なものは嫌だと言いたい!
のであれば、無理してサラリーマンなんて窮屈な場所にいることはない。
退職だけがサラリーマンに与えられた自由なのだから。
サラリーマンは、窮屈で閉塞感のある場だが、毎日会社に行ってさえすれば毎月給料が支払われる安息の場でもある。
1から起業して、1から開業して何もないところからお金を掘り起こす作業より、上司から与えられたミッションを淡々とこなすサラリーマンの方が何倍も気楽だろう。
しかしその分多方面から受けるストレスも残念ながら半端ない。
そんなストレスを感じない生活を送りたいのであれば、自分の力で自分の意志でで自由に泳ぐことが出来る広い海に飛び込む事をお勧めする。
そして人を雇うような立場になった時、かつての自分のように不満ばかり口にする社員ばかりなんだという事に気付くだろう。
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