日本のトップを走り続けたカツラメーカーのアデランスが、上場を廃止し投資ファンドの支援を受けて、経営再建を目指すようだ。
アデランスは日本のハゲたオジサン達の最後の切り札的存在だったが、ついにカツラの時代も終焉を迎えたのかもしれない。
長かったハゲの暗黒時代が終わり、ついにハゲ達が世界を凌駕する時代がやってきたのだ。
薄毛の悩み
アデランスのビジネス
毎日毎日ゴールデンタイムから真っ昼間まで時間を気にせず広告を打ちまくってきたアデランス。
回りにそんなにカツラの人がいるのか?と隣の人の毛を引っ張って確かめたくなるほど、どうやって儲かっているのか?アデランスのビジネスモデルは疑問が多かったが、実は少数の得意客を囲い込み、その人達から延々と毟り取るスタイルだったようだ。
一度カツラをつけたら二度と話すことは出来ない。毎日メンテをし、劣化したら交換しなければならない。
またいきなり一気に増やさずに、少しずつ増えたように徐々に増やしていく技術など、一度アデランスの毒牙にかかったら一生離れられない驚異のビジネススタイルで売り上げを伸ばしていった。
しかし、そんなアデランスの売り上げが伸び悩み、ついに上場廃止。なぜカツラビジネスは没落していったのだろうか?
ハゲ界の逆襲
日本人はハゲに対して異様なほど嫌悪感を持つ。
若い頃から前方毛髪喪失症という難病の若ハゲに侵されていた筆者は、こんな言葉を長年浴びせつけられ罵倒され続けてきた。
- ハゲだけにはなりたくない。
- ハゲたら人生終わり。
- ハゲのくせに偉そうな事を言うな。
- ハゲのくせにかっこつけるな。
- まぶしい。
- 太陽か?初日の出か?
- 可愛そうに。
などなど、とても人間とは思えないような扱いをされ続けてきた。
なぜ日本人はそれほどまでにハゲを蔑視し拒否するのだろうか?
それは全てドリフターズに責任があると筆者は考える。
ドリフのカトチャンこと加藤茶が被ったハゲヅラだ。あれがハゲイコール面白おかしい変なもの!という印象の日本人の大脳に叩き込んでしまったのだ。
確かに日本人は欧米人と比べハゲると異様に醜い。
脂ぎった頭皮にまとわりつく黒髪。
ブルースウィルスやジュードロウのような爽やかさなどかけらもない。
そんな日本人のハゲ差別がアデランスやアートネイチャーのようなビジネスを築き上げたのだ。
誰が悪いわけではない醜いハゲが悪いのだ。
ハゲが市民権を獲得
しかしそんな抑圧されていた歴史を持つハゲ界にここ数年ようやく明るい兆しが出てきた。
東国原氏が宮崎県知事となり一躍大人気になった。
そしてホテル三日月での豪遊がバレ辞任に追い込まれてしまったが桝添元東京都知事もハゲ頭だ。
さらについに日本のハゲ界が待ち望んでいたスーパーヒーローが現れる。
そう2015年のM1グランプリを制したトレンディエンジェルだ!
これまでも大空はるかかなたというハゲをネタにする伝説的スターはいたが、彼らはあくまでもローカル戦士だ。
しかし日の目が当たるメジャーの世界で、ハゲ二人が頂点を極めたのだ。
これによりハゲ界の勢力図はガラリと変化した。
ハゲが単なるコンプレックスではなく、最高の武器に進化を遂げたのだ。
長い戦いだった。コイキングを400匹集めてギャラドスに進化させた時と同じくらいの時間を要しただろう。
もうこれからはハゲを恥じることなどない!
が生えている人がむしろ恥ずかしい時代がやってくるのだ。
かつて日本の男はみんなチョンマゲを結っていた時代がある。
日本人の男たるものハゲていないと醜い!とすら思われる時代が来たのだ。
もうハゲた頭を隠す必要もないのだ。ハゲ友よ!これからはどうどうと頭皮を日の光にあてて、日本中を明るく照らしてやろうではないか!
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