20代くらいの頃は、ちょくちょく同僚と飲みに行きこんなグチを語り合っていたものだ。
「うちの会社は上司がみんなイエスマンで決断力が無いからダメなんだ」
「上司はみんな無能!俺がやった方が会社は10倍良くなるよ!」
「あの上司全然働かないでサボってばかり。辞めちまえばいいのに」
しかし、今思えば若いからこそ言えた事。上司になればなるほど仕事というのは楽に見えるが難しくなっていく。
上司の仕事
若い頃の仕事
20代の中盤になると、どんどん仕事が面白くなってくる時期になる。会社に入社して右も左もわからないかったが、ある程度仕事を覚え、人間関係も良好になっていくと、自分の思い通りに仕事が進むようになってくる。
すると、あれ?俺って仕事出来るんじゃね?と思い始めるだろう。
しかし、それは大きな勘違い。
若い頃はただ与えられた仕事が出来るようになった。という事に過ぎないのだ。
若手は既に出来上がっているフォーマットに沿って仕事を進めていき、困ったことがあったら上司にエスカレーションすればいい。
部下を指導する必要もないし、売り上げや利益なんかも気にする必要が無い。
選択に迷った時は、上司に判断を委ね、決められた方針通りに業務を進めていけばいい。
そんな人達は確かに実務は出来るかもしれないが、それは兵隊としての役割なのである。
上司になると
しかし上司になると今までのようにうまくいかない事に気付く。
今までは困ったことがあったら、上司にどうするか判断を仰ぎ、その意向通りに進めればいい。
だが上司になるとその判断を自らしないとならない。
この状況の場合、どのように進めていけばいいのか?
さらに上司に相談すべきなのか?それともこの程度なら自分の判断で進めるべきなのか?
トラブルがあった時どうやって終話させればいいのか?
自ら頭を下げに行くべきなのか?もっと上役を引き連れていくべきなのか?
売り上げが伸びない時どうやって売り上げを確保するか?
利益度外視で売り込むか?もう少し市場が回復するのを待つか?
上司の仕事は全部正解なんてない「?」ばかりなのだ。
それが課長になり部長になり取締役になり社長になりと上に上がるほど「?」ばかり。
どれが正解なのかわからない、常にモヤッとした曇り空のような仕事ばかりしていかなければならないのだ。
出世しない方がイイのか?
下っ端でいると体を使う仕事も多く、面倒臭い仕事も多い。
そのため暇そうで高給取りの上司を見ると、出世したい気持ちも出てくるだろう。
だがその分上役になればなるほど仕事の質が変わりある意味面倒になる。
出世いた方がイイのか?しないで気楽に過ごした方がイイのか?それはあなた次第だろう。
ただ会社員は会社に所属している限りみんな社蓄。
一度社蓄になったのなら社蓄の神である部長とか役員レベルを目指すのもイイだろう。
社蓄が嫌なのなら早い段階で会社員という選択肢を捨てるべきだ。
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