2015年社会保険労務士試験の合格率は、まさかの2.6%。
平成25年の5.4%を大きく上回る史上最低の合格率。
平成26年は合格率9.3%で合格者数4156人。
たった1年で合格率が7%近くも下がり合格者数も3千人減。
やはり社労士試験は合格率が高い年に受験した方が得という事なのでしょうか?
合格率の差異
合格率
知人の社労士の声を聞くとみんな一様に同じ意見なのは、去年の社労士試験じゃなくて良かった。
そりゃそうだ。
これまで7~9%前後で推移していた社労士試験の合格率が一気に2%台まで下がったらそりゃ合格するのも大変になる。
例年なら4千人程度受かっていたのが1000人前後しか合格できなかったんだから、単純計算3千人近くが涙を飲んだわけだ。
誰しもが合格率の高い年に受験したいと思うのは当たり前の発想だ。
他の試験
行政書士試験も例年10%以下だった合格率が平成14年に19%程度まで跳ね上がったことがあった。
その翌年株価の下落のように合格率は下がり、翌年は一気に5%を割り込むほどの合格率になった。
その後は落ち着きを見せていたが、昨年の合格率は13%とまた上昇傾向を見せている。
他方で司法書士は毎年3%前後からピタッと張り付くように動かない。
合格者数はここ数年減少しているが、ぶれない姿勢は受験者にはありがたいのではないだろうか?
合格率の変動
そりゃ誰しも合格率の高い年にサラッと合格して、あとは実務の力をつけていきたいと思うものだろう。
社労士は受験者の母数が大きいため、たった1%の変動でも合格者数の数は大きく変動する。
合格基準点のあいまいさや科目補正のあいまいさ、不可思議な合格率の変動に関しても受験者から見れば納得できない部分は多い。
だが、合格率の高い年を狙って受験できるのであればそうするだろう。
しかしそんなことは不可能な話。受験してみて、合格発表を見てみて、初めて合格率の増減を知ることになる。
となれば、合格率が高い年の受験者はラッキーだとか、低い年は不幸だという考え方は無意味なのかもしれない。
その年の合格基準点をクリアしなければ、どんな合格率の年だって合格できないのは全ての年を通じて同じこと。
社労士試験が、合格率が年によって前後する、合格基準点が年によって前後するという事を初めから知っていて、この試験に挑戦するのであれば、残念ながら全ての結果を受け入れなければならない。
いずれにしろ、合格基準点ギリギリでも合格した人は、早い人であればその年から社労士になれる。
1点でも足りなければ、社労士にはなれない。
資格試験とはかくも残酷で非情なものであることは間違いない。
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