正社員とアルバイトの違いって何?社会保険加入要件の変化

正規雇用と非正規雇用の格差というのは世間ではいろいろと話題になっているが、一体正社員とそうじゃない人達の違いってなんなのか?

実は正社員もアルバイトも世間一般に流通している用語であり、労働基準法に定められている言葉ではない。

正社員、契約社員、アルバイト、パートなどいろんな名称があるが、ここでは正社員とアルバイトの差について考えていく。

正社員とアルバイトの差

正社員との差は?

以前までは正社員とアルバイトの大きな差は、社会保障に関する事が大きかった。

それが、106万円の壁でもお伝えしたが、現在では月に8万8千円以上の収入がある人は、社会保険に加入するようになったため、社会保障という面では正社員とアルバイトの差はほとんどない。

正社員と契約社員の差であれば、雇用契約が無期なのか?有期なのか?という明確な差はあるが、アルバイトも原則有期雇用ではないため、明確な差がどこにあるのか?またどこに差をつけるのか?境があいまいになってくる。

そのため正社員にはあるがアルバイトには無いものを見ていくことで、正社員とアルバイトの差が見えてくるだろう。

正社員の場合

手当がつく

正社員とアルバイトの一番大きな違いは各種手当が付くところ。

アルバイトの場合は、時給契約だったり、月給固定契約だったりするが、正社員になるとそれ以外の手当が支給される。

もちろん会社によって異なりますが、住宅手当、家族手当、出張手当等の各種手当が充実しているケースが多いのではないか。

退職金

正社員の場合、会社が用意している退職金制度に加入するケースが多くなる。

ただ昨今の中小企業では、退職金制度を導入していない企業も数多くあるため、その点ではあまり変わらないかもしれない。

賞与

賞与の有り無しは正社員とアルバイトの大きな差になる。

正社員であれば、夏・冬と賞与が支給される会社も多いですし、会社の業績が良ければ決算賞与が支給されるケースもあるだろう。

ただしアルバイトにも賞与規定や決算賞与を支給する企業もある。

自分が勤めている会社にそんな制度があるかどうかは、雇用契約書や就業規則に記載されているはずなので、確実に目を通しておこう。

責任

正社員とアルバイトでは、仕事に対する責任の負わされ方が違う。

仕事の立ち位置も違うでだろう。

正社員は、お客様からのクレームも引き受けなければいけないし、会計処理も行わなければいけない。

アルバイトであれば、どんなに混雑していても退社時間が来れば帰れますが、正社員は原則仕事が終わるまでは帰れない。

正社員のような責任ある立場になりたくない!という人はアルバイト契約の方が気楽だろう。

転勤の有無

これも業種によりますが、原則アルバイトに転勤はなり。

正社員の場合は、会社からの指示により転勤や出向がいつ何時あるかわからない。

配置転換にしても正社員の場合は業務命令のため拒否することは出来ないため、この辺りも大きな違いとなる。

出世の有無

正社員の場合、長年勤めて実績を積めば主任⇒係長⇒課長⇒次長⇒部長というような出世の道を歩むことが出来るが、アルバイトで居続ける場合は、そんな出世街道からは外れる。

アルバイト出身から出世した人も数多くいますが、アルバイトのままで出世することは無く、必ず正社員への転換が求められる。

結論

社会保障の加入がパートもアルバイトも必須になってくると、正社員との垣根がどんどん無くなってくる。

アルバイトだからと言って合理的な理由が無く解雇する事はできませんので、その辺も正社員となんら変わらない。

これからの企業活動は、人を雇うイコール正社員もアルバイトも関係なく大きなコストがかかることになってくる。

そのコスト増に耐えうる企業作りをしていかないと、今後企業活動を続けていくことはどんどん難しくなっていくかもしれない。


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