社会保険労務士ってどんな人がなるべきなんでしょうか?
人にはそれぞれ向き不向きがある。
一生付き合っていく仕事って、やっぱりある程度自分に適性が無いと10年20年と続くものではありません。
社労士に必要な資質ってなんなのでしょうか?
社労士の特性
社労士になるには?
社労士として生きていくなら、ある程度「お節介」な人が向いているのかもしれません。
よく人から相談を受けるタイプの人とか。
困っている人がいるとついつい助けてしまう人とか。
混乱していて誰も手を上げないような時、仕方なく自分が率先して取り仕切ってしまう人とか。
一言では表現し難いんですが、人の世話を焼きたがる人に資質があると言えるかもしれません。
社労士のメインの仕事は、社長さんと一緒になって会社の体質を改善し、その会社で働く人達が目イッパイ働いて豊かな生活をするためのお手伝いをすることです。
社長さんと社員の人達の人間関係がうまくいってない時は、その間を取り持つのも社労士の仕事。
社長さんが困っていて愚痴りたい時は、社長さんの相談を聞いてあげるのも社労士の仕事です。
社労士は、混乱してしまってどうしようもない事態を法の力を持って解決するようなヒーローではありません。
常に会社の社員の立場に立って、会社を良くするお手伝いをするお節介者なんですね。
社労士に向かない人
今テレビアニメでも放送されてますが、ゲームで人気の「逆転裁判」のように揉め事を一刀両断したい!
というようなドラマやアニメに出てくる弁護士をイメージしている人は社労士には向きません。
顧問先の会社に以前まで勤めていた社員が、会社と社長に対して不満を持ち、残業代不払いの訴訟を起こそうとしているとします。
そんなて時に「あなたの考え方は間違っているから悔いを改めなさい!」というようなセリフを社労士は絶対に吐くことは許されませんし、間に立って社長を代弁するような行為も慎んだ方が良いでしょう。
ここまで揉め事が大きくなってしまったら、もはや社労士の分野ではありません。
この後は弁護士に任せて粛々と裁判を進めていただくしかないんです。
社労士は問題が起きてしまってから解決するという類のお仕事ではなく、いかに揉め事を未然に防ぎ、極力大きな混乱に発展しないよう導くのが使命です。
遠山の金さんのような「これにて一件落着」という仕事は社労士にはありません。
社労士の仕事
社労士の仕事は多岐にわたっていて、取り扱う法律も多く、取り扱う手続き業務も非常に多くなっています。
一口に社労士と言っても、手続き業務をメインに活動しているオーソドックススタイルの方もいますし、特定分野に特化した専門家タイプもいますし、法人を設立し手広く活躍されている方もいます。
社労士の仕事とはこういうものだ!という決めつけはやめて、これからの時代にマッチした自分だけの社労士スタイルを見つけることも大事でしょう。
悪をやっつけるのは社労士の仕事ではありません。
当然正義の使者でもありません。
社労士を表現する時、一番マッチしているのは、もはや絶滅危惧種になった、独身男性にお見合い相手を勝手にみつくろってくる、街のお節介焼きのおばさんなんじゃないでしょうか。
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