沖縄県で世界最古の釣り針が発見されたんだそうです。
大きさ約1cm程度で針を削って造られたんだそうですが、約2万3千年も前の事。
この針で古代魚をバンバン釣り上げていたと思うと壮大なロマンを感じますが、これって本当に釣り針なんでしょうか?
世界最古の釣り針
本当に釣り針か?
※asahi.comより
沖縄県立美術館の藤田氏は、これが釣り針だと主張する理由に、形が釣り針に類似している事と、この釣り針が発見された地層から多くの魚の骨が見つかったことを上げています。
確かに見た目は釣り針っぽく見えますが、古代のイヤリングのような装飾品のようにも見えます。
現代の釣り針の特徴の一つは「かえし」と呼ばれる針先の矢印のような部分。
この返しがあると、一度刺さった針が抜けにくくなり魚が逃げられないようになる。
しかし今回発見された針にはさすがに返しは無い。
この針で本当に魚は釣れるのだろうか?
魚は釣れるのか?
北は秋田から南は四国まで日本全国を釣り歩いたさすらいの釣り人(筆者w)の意見からすると、これで魚を釣るのは相当難しいのではないか?と感じる。
まず針の大きさが約1cm。
釣りをしない人から見ると小さく感じるかもしれませんが、釣り針としてはまぁまぁ大き目。
ハゼとかキスとかを狙うような小さな針ではなく、ちょっと大きめの魚を狙う時の針。
とはいえ貝で作った針となれば大き目と言っても、ハマチだブリだといった青物と呼ばれるターゲットがかかったら簡単に粉砕される。
となればターゲットはアジとかイシモチあたりになってくるのかもしれない。
沖縄で見つかったんだから、ターゲットはグルクンとかミーバイと呼ばれる魚達になんだろうか?
ロウニンアジなんてかかったら間違いなく瞬殺だ。
大事な事は?
魚を釣るのに大事なのはもちろん針なんだが、糸が無いと始まらない。
釣竿は無くても船を出して手で糸を持てば釣りは出来るので問題ないが、糸だけは無いと釣りは出来ない。
2万3千年前にどの程度の糸があったのかわからないが、そのそもこの針には糸を結ぶ穴が無い。
もちろん穴が無くても結べなくもないのだが、現代の繊細な糸でもギリギリ結べるかどうかなのに、2万3千年前の糸のようなもので、あの釣糸を通せない針に結び付けることが出来たのか?
そうだ糸のようなものがあるじゃないか!古代人の伸ばし放題に伸ばした髪の毛が。
いやちょっと待て。そもそも何の手入れもしていない古代人のキューティクルのないバサバサの髪の毛で針が結べるはずがない。
よしんば結べても魚がかかればすぐに切れてしまうだろう。
百歩譲って針に結べたとしても魚がかかってから結び目が抜けたり、魚がバレて(逃げて)しまったりしないのだろうか?
それにエサは何をつかったんだろうか?
と疑問が山のように湧いてきてしまい、どうしても釣り針だと言われても脳が釣り針であることを拒否してしまう。
だって釣りキチだったからw
と何だかいろいろ文句も言ってしまったが、遺跡発掘はこんな古代人の生活を想像しながら見つけていく醍醐味があるのだろう。
古代では一体何が釣れたんだろうか?
釣糸を垂らす目の前をシーラカンスが揚々と泳ぎまわっていたら、興奮して釣りどころではなくなってしまうだろう。
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