2016年社労士試験の択一式試験は、過去10年では最大の難易度となりました。
その中でも特に国民年金の平均点が低く、TACの講評では救済がかかった平成26年の一般常識よりも平均点は下回っています。
それでは滅多に救済がかからない択一式で2016年は救済があるのでしょうか?
2016年社労士試験択一
択一式の合格点
TACの講評では、択一式の平均点は39.4点と過去10年で最低の点数となっています。
その中でも特に国民年金、一般常識が低く、逆に平均点が6点台後半から7点台になるような得点源となる科目もない。
平均して難易度が高かったことが伺えます。
気になる合格点ですが、択一式試験の合格点は、平成12年以降過去最低は平成18年の41点となっています。
表を見ていただければわかる通り、平成18年までは択一式試験もよく救済が行われていました。
そのためなのか合格点も41~49点と大きくぶれていましたが、平成23年以降は大きなブレが出ないようになっています。
この点を考慮すれば合格点が大きく下がる可能性は、かなり低いかもしれませんが、最大42点前後までは下がる可能性はあるでしょう。
国民年金は救済される?
国民年金を解いてみたをもう一度見てみます。
近年の受験勉強から離れている身での感想なんですが、ある程度回答率が高そうなのは下記の問題。
3問目、5問目、8問目、9問目、10問目。
ただ10問目は計算問題になっていて、端数処理まで問われる複合問題です。
計算自体は付加保険料の支払額と受給額がわかっていれば暗算で行ける問題ですが、端数処理で悩んでしまうとドツボにはまる可能性もないわけでもありません。
となると3問目、5問目、8問目、9問目を確実に取らないと厳しくなってきます。
4問目の個数問題は、かなり難易度が高めですし、6問目もかなり細かい切り口になってます。
となれば、全国的な平均点は4点を下回る可能性もあるでしょう。
ただ近年救済がかかった平成26年の一般常識と比較して難易度が高かったかどうか?となると筆者の感想では、今年の国年の方が取りやすいと感じます。
平成26年は10問中4問が統計問題。
統計問題の比率はそれほど変わりませんが、統計問題自体が絞りにくい問題ばかり。
一般常識は例年平均点が低く、4点を確保するのに難儀する科目なんですが、国民年金は試験範囲自体が絞られているためそれほど難易度が高くなることはありませんでした。
今年の国民年金も、細かい箇所からの出題や、個数問題もありましたが、確実に取れる問題もありました。
これで救済がかかるようだと助かるんですが、正直なところ可能性はあるが極めて低いと考えるのが妥当でしょう。
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