国民年金は得するのか?
国民年金って
ちょうど2016年の選択式で出題された、国民年金の第一条目的条文では下記のように記されています。
老齢、障害又は死亡によつて国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によつて防止し
つまり国民みんなで助け合おうという法律ですので、誰かが得するとか誰かが損するという類の制度ではありません。
ですが、払わないとどうなるのでしょうか?
障害年金が貰えない
自身が病気などで障害を負ったとき、国民年金の障害基礎年金という制度から年金を受け取ることが出来ます。
しかし、ザックリ言いますが1年間年金が未納だったり、加入期間の3分の2で納付してなかったりすると障害年金を受けることが出来ません。
いつ何時障害を負うか誰にも予想はできませんので、年金だけは払っておきましょう。
遺族年金が貰えない
国民年金の遺族基礎年金は、原則子のある妻かその子供に対する年金ですので、独身の方にはあまり関係ないんですが、こちらも払ってないと受け取ることは出来ません。
残された遺族のためにもきっちりしておかなきゃダメですね。
何歳まで生きれば元取れるのか?
2016年の国民年金の保険料は16,260円です。
この金額は変動しますので、約16,000円を20歳から60歳まで払うようにシュミレーションしてみましょう。
16,000円 × 12ヶ月 × 40年 = 7,680,000円
年間約19万円ですので40年で収める年金額は約760万円です。
この金額だけ聞くとかなり高額に感じます。
一方もらえる年金の方、老齢基礎年金の受給額は2016年は満額で780,100円です。
年間で約78万円ですので、一月辺り6万5千円程度となりますので、まぁ大した額ではありません。
つまり納めた保険料約760万円の元を取るには、最低でも10年は生きる必要がありますので75歳まで生きれば元を取れる計算になります。
あくまでも現在の価格ですので目安として考えてください。
日本人の平均寿命は83歳ですので、一般的に考えれば多くの人が年金の恩恵を受ける可能性があると言えるでしょう。
でも人生なんて何があるかわからないじゃん!
オレそんな長生きしたくないし!
と若いころは思っているかもしれません。
ですが、平均寿命83歳ということは90歳まで生きる人も多くいるという事です。
80歳を過ぎて働ける人、収入のある人なんてごく一部です。
高齢になって動けなくなったとき、助けてくれるのは年金だけなのです。
ですので、今は高く感じるかもしれませんが、若いころから最低限年金だけはしっかりと納めておきべきでしょう。
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