2016年社労士試験選択式試験で最も難易度が高かった科目は、間違いなく労働一般常識。
しかし労働一般常識は、過去にも最難関問題と言われた事が何度もありましたが、ことごとく救済(科目補正)から外れた科目なのも事実。
労働一般常識は、救済科目から外れるのか?再検証してみる。
2016年社労士試験の選択式
選択式のデータ
まずは資格の大原と資格の学校TACという大手2社のデータを参照してみよう。
両社ともほとんど大差はなく平均2点以下となっているのは労働一般常識と雇用保険になっている。
特に労働一般常識は、どちらとも2.1点と極めて低い数字となっている。
それでは2.1というのがどれくらい低い数字なのか?こちらもTACのデータを利用してみてみたい。
過去平均点が2.3点以下だった科目
平成27年 労一(1.9)
平成25年 労災(1.9)、社一(1.9)、健保(2.1)
平成22年 国年(2.3)
平成20年 健保(2.2)
過去10年で平均点が2.3点以下の超難問と言える科目は6科目しかありません。
そしてそれらの科目は、いずれも例外なく救済科目になっています。
しかもそのうちの平成20年の健保、平成22年の国年、平成25年の社一では1点救済までされています。
ですので、今年の労働一般常識は、極めて難しいレベルの問題だったと言えるでしょう。
労一の救済の可能性
このことから見ても今まで平成21年、平成23年と救済されなかった労一ですが、今年は極めて救済科目になる可能性は高いです。
TACの講評では五分五分という表現をしていますが、おそらく大手の資格学校も労一が救済されなかった歴史を知っているから強く言えないのでしょう。
資格学校以外の受験生が高得点を取る可能性もある。
4択式になっていたためヤマカンでも当たるため平均点が伸びる。
という可能性ももちろんあるとは思いますが、まずヤマカンの話からすれば4択問題を3問ヤマカンで正解する確率は1%程度です。
5問となると1%もありませんので、4択にしたからといって劇的に正答率が伸びることは考え難いと言えるでしょう。
さらに今回の問題は資格学校で対策をしていない受験生が、流れで読み取れるような問題でもありません。
ですので、資格学校のデータと実データの乖離がそれほど大きなものになる可能性も低いのではないでしょうか?
その辺りを総合的に考えれば、今年の選択式労働一般常識が救済科目になる可能性は高いと考えるのが妥当となります。
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