食える資格という言葉を耳にすることがあります。
何々資格は食えるとか食えないとか。
何を基準にしているのかわかりませんが、皆さん気になるのでしょう。
それでは社会保険労務士の資格は、果たして食える資格なのでしょうか?
社労士資格は食える資格
食える資格食えない資格
まずなぜ多くの人は食える資格?食えない資格?というのを気にするのか?
それは、せっかく難関資格に挑戦するのであれば、労力をかけた分だけ報われたい。という気持ちが強いからだと思われます。
行政書士や社労士、税理士や司法書士という資格は、よほど予備知識がある方でないと、最低でも半年以上は勉強に費やさなければイケません。
誰しもそんな苦労はしたくない。
でもどうせ苦労するのであれば、資格を取ったら一生食える資格に挑戦したい。
だから食える資格を探して求めているのではないでしょうか?
ですが、どんな資格もそうですが、資格を取ったからといって一生食うには困らないことを保障するものではありません。
取得した資格をどのように利用して、自分の収入に繋げるか?という思考を持たないと、どんな資格を取ってもそれはただの死んでる資格、死格になってしまいます。
そういう意味では食える資格なんて物はない!という認識を持って下さい。
社会保険労務士は?
それではその前提を基に社労士が食えるか食えないかと聞かれれば、食える資格と自信を持って言えます。
IT化の流れにより資格を取り巻く環境は大きく変わっています。
これまで手書きだった書類が電子化され、法律の知識もインターネットで調べればすぐに出てくる時代です。
それでも社労士の業務が、近い将来大きく縮小することはまず考え難いでしょう。
労務問題は近年社会的に問題となっていますし、コンプライアンス、法令遵守という面も今後の企業には強く求められてきます。
書類も電子化されているとはいえ、入力するにはそれなりの専門知識が必要ですし、イレギュラーなケースの場合社労士の知恵は非常に大事です。
いわゆる1号業務、2号業務と呼ばれる独占業務以外にも、社長さんの良きアドバイザーとしての立場でも社労士は重宝されています。
それ以外にも年金のプロフェッショナルとして活躍している方もいますし、インターネットを利用して活躍されている方、講演を中心に活躍されている方もいます。
それに社労士の大きな魅力は、会社内でもその能力を活かせること。
勤務社労士として活躍されている方は本当に多いですし、その方々の一部はかなりの収入を得ているようです。
社労士の需要はますます高まる
大手広告代理店の過労死事件から、世の中は働き方改革にやっきになっています。
事件の当事者となった広告代理店は、時間がきたら一斉に電気を消す対策を取っています。
残業が当たり前と言われた、IT業界も改革へと舵を大きく切りました。
ソフトウェア企業のSCSKは、社長自ら数年前はブラック企業だったとおっしゃられています。
しかし、会社を上げて残業の削減に取り組み、残業代を稼がずに収入が上がるシステムを作り上げました。
このような活動を支えるのは、労務管理の知識、法律の知識を有した社会保険労務士の役目です。
労務管理のスペシャリスト社会保険労務士は、これからの働き方改革のベースになる人材なのです。
AIに負けない
前述したとおり、単純な作業は今後AIに奪われる可能性は高くなります。
実際に東欧のエストニアでは、確定申告がすべてIT化され税理士の仕事がなくなりました。
ですが、日本ではまだまだ多くの税理士先生が現役でバリバリと活躍しています。
もちろん社会保険労務士も多くの先生がバリバリ現役で活躍しています。
なぜ日本の税理士、社会保険労務士の仕事はなくならないのか?
日本の税法や労働法が複雑だという面もありますし、税理士・社労士の仕事は何も数字の登録や手続きだけじゃないということ。
いくらIT化、AI化が進んだところで、お金と人は企業に欠かせることがないキーワードです。
そんなお金、人の専門家の仕事が、たった数年で消えてしまうなんてことは考えられないのです。
まとめ
このように社会保険労務士という資格は、とても価値のある資格です。
ですが、何度もイイますがその知識、資格を活かすも殺すもあなた次第。
資格を取ったから一生食うには困らない!なんて思いで資格試験に望んでいるようでは、資格が持つ能力を最大限引き出すことは到底出来ないでしょう。
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